病院関係者を悩ませる検査のひとつに、CD toxinがあります。おもに抗菌薬投与後に発生する下痢に対してCD toxinを検出する目的で実施されますが、解釈がややこしい検査のひとつです。抗菌薬関連腸炎という概念もややこしい（というか、悩ましい）概念なので…

今週末はEBICセミナに出かけるはずでした。本当なら、いまごろはうきうきしながら東京行きの支度をしているはずでした。悲しい。仕事さえ、仕事さえなければ……！かの有名な砂防会館です。シェーンバッハ・サボー。ロッキード事件の舞台ですね。政治家の個人…

私は「モノを教える」というスタンスに対して否定的です。ヒトにものを教えるのが苦手だということもありますが、自分自身の経験から判断しても、そう判断しています。よく、院内の感染対策講習会に参加するように云われるのですが、行ってもまじめに勉強し…

詳しくはここ参照。 問題の圧力なべは、取っ手の温度が室温より最大で５０度高くなる可能性があり、消費生活用製品安全法（消安法）に基づく技術基準を満たしていなかった。また、技術基準より低い圧力でふたが動いてはずれ、中の熱い食品が飛び出すおそれも…

そういえば、iPhoneが今週末でしたね。たしか29日だったのではないかと。とうぜん日本では発売されませんので、ほとんどの日本人にとってはまったく無意味な話題です。たぶん29日を過ぎたあたりからいろいろとレビューがネットに出回ると思うので、それを楽…

ほとんど雑記ネタです。キノロックス、「QED 河童伝説」に出てきた架空の抗生物質ですね。第三世代のセフェム系薬のようです。劇中でも軽くふれられていますが、どうしても抗生剤は濫用される傾向にあります。救急外来で肺炎のお年寄りを見つけたら即座にチ…

いまの臨床検査がまさにその「斜陽」なのではあるまいか、と思うのだが、どうだろう。むかしは検査をすればするほど儲かったわけで、医師は何も考えずにばんばん検査を出していればよかった。病院もそれでOKだった。なんせやったらやっただけ儲かるのだし、…

日本感染症学会と日本化学療法学会の指針では、人工呼吸器が必要な重篤な肺炎に対しては、第４世代CZOP（商品名ファーストシン）かカルバペネムにエリスロマイシンやダラシンを追加しても良い、ということになっています。ちょっと古いものを見ているので、…

小児の中耳炎なんですが、きょうはじめてクラバモックスという抗菌薬を見ました。最初、伝票の字が汚かったのでフロモックスの間違いかなと思ったんですが、そもそも字数が違いますしね（笑）。調べてみたら、ちゃんとクラバモックスという薬があったので納…

ようやく見てきましたよ、パイレーツオブカリビアン３。今月は先週末しかまとまった自由時間が取れそうになかったので、気合いを振り絞って見てきました。おかげで腕一本持ち上げる気力もないくらい、疲労しております（これは比喩ではなく、ほんとに疲労し…

細菌検査は誤解されがちな検査です。というか、大抵の場合、とんでもない誤解のされ方をしている気がします。その誤解は誰かがたださなければならないのですが、過去の経験に基づいて間違うことの多い医師の誤解をコメディカルが解くことは、並や大抵ではあ…

ペルソナ３フェス、クリアでございます。いやあ、なんかペルソナっぽい難易度でよかったなあ、と思う次第です。ペルソナ全書がないのがちょっと参りましたが、それも慣れてしまえばどうということはありませんでした。ほとんど問題なし。最終的には、トール…

薬の処方において、「警告」とは、最大級の注意事項を意味します。つまり、重大な副作用が起きる可能性があるため、最大限の注意を換気します、という意味です。使用法を誤れば事故を引き起こす可能性があるため、あえて「警告」として注意喚起をしているわ…

もはやいわずもがな、これは現実の症例とは何の関係もありません。これ見て起きた何事にも責任を取りかねますので、自己責任で閲覧してください。お願いします。生後五ヶ月の乳児に発生した、レンサ球菌敗血症です。正確な背景は不明ですが、外来受診時にはC…

さいきんあまり細菌検査の検体が提出されなくなってきているようです。これは果たしていいことなのか、悪いことなのか。何でもかんでも検査しないと気が済まない、というのは困ったものだと思いますが、検査をまったく出さない外科のようなところもどうかと…

クラッシャーは大変なキーボードを壊していきました。 許してくれ……面白かったんだ！ （ほーほほっほーほほっほっ♪）

WWDCのおおまかな流れは他のMacサイトを見るとよくわかります。おすすめはここ。ついにLeopardがベールを脱ぎ始めたようです。個人的には大注目。Leopardが発売になったら、速攻で買います。少なくとも、MacBookは買いますね。iMacはどうかなー。現状、MacBo…

まいどおなじみAppleBrothersさんところの情報によると、 スティーブ・ジョブズの基調講演は6月11日（月）午前10時（米国西海岸時間）より開始。日本時間だと12日（火）午前2時からです。 だそうです。たぶんこんかいはLeopardの話題がメインになるんでしょ…

きょうは立ち読みしていて恐ろしいものを見ちまったぜ……こんなにも恐ろしいものを書いてある本がこの世にあるなんて、信じられねえ。常識とか、感性とか、そういうものを超越した恐ろしさだ。感染症カテゴリで書くと常識を疑われるかもしれないからな……雑記…

よくカルバペネムを使って肺炎を治療すると、最終的にはMRSAだけが残ってきます。私はこのMRSAを「ぺんぺん草」と呼んでいます。カルバペネムは感染症治療におけるナパーム弾です。これを投入すると根こそぎ菌が死んでしまい、投入後の喀痰をグラム染色で見…

若干気になるので書いておこう。といっても、該当する人たちがこれを見るかどうかはわからないのですが。最近はだいたいコンスタントに20〜30くらいのユニークアクセスがあるようです。どうやら大半は検索エンジンから飛んでくるヒトばかりで、アクセスログ…

メティス萌え（専門用語） 重度のシスコン。 メティスはもともとギリシャ神話の神の名前であり、実はアテナの母なのである。 ってことは、子離れ出来ない母親？ psycheはギリシャ語で魂や心を意味する。 後日談の最初のシーンで、「あ、合体事故」と思ったヒ…

先日、厚生労働省から院内感染対策ガイドライン作成のための手引き書が回ってきました。コレ自体はべつにどうでもいいんですが（やっている病院はすでにやっているし、やっていない病院はこれからもやらないでしょう）、抗生物質の適正使用という項目に、こ…

血液培養からレンサ球菌が出てくることがあります。レンサ球菌と云えば、StreptcoccusやEnterococcusですね。塗抹のグラム染色像でどちらか判断しづらいこともありますが（その場合はたいていレンサ球菌だったりしますけど）、血液培養が陽性になった時点で…

と書いても、TBSの論理では励ましのことばになるらしいですよ？このTBSはいろいろとキ○○○がそろっている団体で、捏造疑惑をはじめ、ここ１年くらいかな、その○チ○○っぷりで燦然と輝くキティな団体です（キティちゃんのようにやることがかわいらしい団体です…

細菌検査を出したら、検体に存在していた細菌の種類と、起炎菌だと思われるものについては薬剤感受性試験の結果が帰ってきます。おのおの試験した薬剤について、SIRの判定付きで帰ってきますね。Sだったら効く、Rだったら効かない。Iだったら用量依存性です…

抗生剤を使って感染症を叩いておられるみなさま、お疲れさまです。再度、申し上げます。 Enterococcusにセファロスポリンは効きません！*1セフェム万歳で育ってきているDr相手にこんな話しをしても、なかなか信じてもらえないようです。耐性機序の話しとかす…

しなければならない仕事をほったらかしてペルソナ三昧。もうすこしでクリア出来るというところに来るとどうしても先をしたくなってしまって、もう一日中ゲームをしていた。立派に社会人失格です。こういうのを専門用語でゲーム廃人と云います。で、結局クリ…

思い込みはたいていのミスの元になります。まあこれは有名な話。でも「おかしいな」と考える前に判断してしまうから「思い込み」なのであって、そういう意味で思い込みというのは非常に厄介です。これはどんなヒトにでも云えると思うのですが、「思い込み」…

そろそろ日本のお役所サマも、日本のワクチン行政が世界と比べてどれだけ脆弱かということを理解してほしいものだと思います。こんどはカナダで免疫のない40人前後の修学旅行生が、はしかのために足止めを食ったようです。詳しくはココ。 カナダ修学旅行中に…