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きょうは立ち読みしていて恐ろしいものを見ちまったぜ……こんなにも恐ろしいものを書いてある本がこの世にあるなんて、信じられねえ。常識とか、感性とか、そういうものを超越した恐ろしさだ。感染症カテゴリで書くと常識を疑われるかもしれないからな……雑記カテゴリに逃げて書くことにするぜ。

S.aureusによる感染性心内膜炎に対する処方例

メチシリンに耐性ではない黄色ブドウ球菌の場合、クロキサシリンを投与する。クロキサシリンは本邦では発売中止になっている。従って、MEPMを選択し、GMを1日4回筋注する。

    _,._
  (;゚ Д゚)…?! 


いや、待て待て。もちつけもちつけ。いやいや、とりあえず落ち着け。俺はいったい何を見たのか。

クロキサシリンを推奨するところまではいいと思う。私も日本にあるなら、ナフシリンやクロキサシリンを推奨したい。でも、だからといって、なんでMEPMが推奨になるわけ?GMを1日4回も筋注するの?筋注ってめちゃくちゃ痛いらしいじゃん(やったことないけど)。感染性心内膜炎の治療って、たしか4weekじゃなかったっけ?4weekも、つまり100回以上も筋注するわけ!?

いやあ、立ち読みしながら吹き出してしまいました。すごいことを書いてある本もあるもんだ。じつはこれは序の口で、起炎菌がMRSAだったときの場合としてもっとすごいことも書いてありました。が、これはどうやらVCMの全身投与が認められていなかった時代の処方のようで、仕方がないのかなとも思えます。が、まあ、本自体はそんなに古いものではなかったと思うので、やっぱりおかしいとは思いますが……(書いたひとが古いのか)

MSSAの感染性心内膜炎の治療は、たぶんCEZで十分なのでは?というか、MEPMみたいな広域のものは、感染性心内膜炎の治療には向かないのではないかと思います。