果たして内製は最適解か?

プログラミングって、めんどくさいよね?

だからというわけではないが、基本的に汎用性のある道具は作らない。自分が使えればそれでよい、という姿勢で作る。エラーチェックはいっさいやらないし、深く考えて設計しない。自分の腕では、どうせ深く考えたところで、かかったコストがメリットを台無しにしてしまうので、思いつきレベルのものしか作らない。その代わり、思いつきレベルで明らかにメリットの出るものを作る。

そもそも汎用性のあるツールを自作するのはやめたほうがいい、というのが、最近の結論である。内製できるスキルは必要だが、コア業務に食い込むところは、そもそも論的に金出して買いましょうよ、保守サービス付きで、という議論をすべきである。担当者がいなくなったら業務がコケる、という状態は笑えないし、そもそもコア業務に金を出せない組織は、投資先を間違っている、もしくはもうちょっと体力をつけたほうがいい、ということになる。内製して成功するケースももちろんあるが、(優秀な人材に頼るという点で)属人的である。

さいきんマクロ関係で相談を受けたが、そもそも何を伝えたらいいのかわからない、相談するためには何を伝えたらいいのか教えてくれ、という有様だった。そこまで面倒を見る気はないので、そもそもマクロ関係はわからないし(事実)、業務範囲外だから(事実)、自分たち(というか、前任者)でつくった業務マクロは自分たちで面倒みてくれ(当然)、わしゃ知らん(無情)、ついでに云うと我々も知らん(ああ無情)、と云って断った。ガラガラポンで結果が出てくるようになっていたみたいだが、そもそも中で何をやっているのか誰も説明できず、どういうデータを突っ込んだらいいのかについても、「あのシステムが出してくるデータ」くらいでしか把握されていなかった。怖すぎる。軽くホラーであった。でもそんなことはいくらでも転がっているのが現状である。いやあ、病院ってホラーだよね。

前からずっと、このままだとRPAは日本の現場を滅ぼすぞ、と書いているが、いっそうその思いを確かなものにしたものである。
ミキサーに野菜を入れても野菜ジュースができなかったから面倒みてくれ、と云われたら、誰でも面食らうでしょ?