2008-01-01から1年間の記事一覧

不況の構造

感染症関係のブログに戻るといった、その舌の根も乾かぬうちに(笑)。書き出すと長いですけど、こう、麻生内閣がやろうとしている(?)「内需の刺激」っていうのが、どうもいまいちピンときません。政治家と呼ばれている人たちの言動の印象はどうも「不況…

年の瀬ですねえ

年の瀬ですねー。個人的にはとても嫌なというか、ろくなことがなかったというか、何というかとても大変な一年でした。もういろいろ。具体的には年の後半。いや、いまも大変なんですけどー。いまから一週間前くらいに、ようやくまともに歩けるようになってき…

結核について

結核と診断されてから2年たっても菌が消えない国内の患者の少なくとも35%が、薬が効きにくく治療が困難な多剤耐性結核であることが厚生労働省研究班(主任研究者・加藤誠也結核研究所副所長)の調査で明らかになった。5日開かれた厚生科学審議会の部会…

評価基準について

英語の出来ない日本人、という評価について。私は指導要領という概念自体が嫌いだが……私自身振り返ってみると、英語の授業ほど嫌いなものはなかったと思う。特にオーラルの時間が嫌いだった。文法も嫌いだったし、従ってしゃべれるはずもなく、英語の評価に…

監視の頻度7

平均在室日数が、ICUに患者さんがとどまっている、平均化された日数です。いろんな患者さんがいますので、長期化したり短期化したりするのはかなり外的要因に左右されるのではないかと思われます。これは指標としてはあまりよくないかもしれないと考えるわけ…

監視の頻度6

ところで、ネットでたまに、「うちではこんなことやってます」みたいな感染対策の企画書がのっけられているのをみるんですが、その目標のところによく「患者ケアに貢献する」って書かれているんですね。「患者ケアに貢献する」かあ……と思って見るんですが、…

監視の頻度5

病院のリソースにおける制約は、「医師」です。もしくはそれに近い医療従事者である「看護師」でしょう。2004年に臨床研修医制度が始まって医師不足が顕在化してきましたが、それをきっかけにして「生産力の縮小」が起こり、収益が急激に悪化した病院がある…

監視の頻度4

病院における制約はいろいろあると思いますが、病院内でいちばん消費されるリソースは「人材」ではないでしょうか。まあ、これを云いだしたらどんなシステムでも当てはまるのですが、たとえば、病院内で患者に対して行われるほとんどすべてのイベントに医師…

監視の頻度3

だからコストを削減することなく収入を上げようと思うと、診療報酬の量を上げてやるしかないわけですよね。値上げが出来ないわけですから、そうすると多くの製品を処理して収入を増やすしかない。つまり、患者の回転数を上げて、収入を増やすしかない。年間3…

監視の頻度2

ここで検討してみないといけないのは、「感染対策をするのに、(本当に)人員は必要か?」という点と、「病院を運営するのに、(本当に)コストを削減しないといけないか?」という2点ではないかと考えました。このどちらかを解決できれば、要は事務方が納得…

病床利用率について(思うこと)

患者を治療して出力する、ある装置があると仮定します。つまり、A→□→Bという装置ですね。この装置に病気の患者さんを入力すると、一定期間の後に患者を治療して出力します。っていうか、まあ、装置というか、病院のことなんですけどね。ともかく、そういう装…

憧れの心理学

身近に尊敬出来る人がいない、教えを請うことの出来る人がいないというのは、とても不幸なことだと云えます。昔はお父さん、お母さん、さらにはおばあちゃん、おじいちゃんが、教えを請う対象でした。学校では知識を学びますが、それ以外のものは家庭で家族…

出雲に行ってきたよ

というわけで、出雲まで小旅行に行ってきました。残念ながら、写真はありません(あはは)。出雲と云えば出雲大社、大国主なわけで、とりあえず出雲大社を最優先に、あとは意宇六社(おう ろくしゃ)をできるだけまわろうという計画を立てていざ出発。意宇六…

患者になった検査技師6

さて、入院中の記録をひっぱりだしてきて読んでみたのですが、ただひたすらに「ヒマだ」と書いてあります(笑)。まあ、正直な話、あまりにもヒマだったので、ほとんどゲームしていた記憶しかありません。あとは本を開いて勉強していたか、どっちか。「世界…

渋滞を科学する

これ、以前に書いた記憶があるんですが、はてなにはログがありませんでした。HTMLでちまちまやっていた時代に書いたようです。渋滞を科学する、なんて云うとちょっとかっこいいですが(そうか?)、要するに渋滞はなぜ発生するのか、ということです。さいき…

監視の頻度

ただいま絶賛病気中で仕事をしていないせいか、脳みそが老化してきました。 このエントリは思考の過程を垂れ流したもので、本人以外に何の価値もありません。 マジメに読まないようにお願いします。 アウトブレイクを監視する体制があったとして、どのくらい…

大きな無駄と小さな変化

一般的に云って、試薬を購入するときには大ボリュームのほうが安くつきます。まとめて買うから安くしてよ、というのは、比較的よく聞く話。そのせいなのかよくわかりませんが、ウチの検査室の培地のいくつかが、不自然なくらいの大ボリュームだったのです。…

患者になった検査技師5

結核の診断って、難しいんですよね。喀痰から菌が出てきたらそれでおしまいなんですけど、ぜんぜん出てこない患者さんもいる。塗抹陰性、培養陰性の活動性結核というのはありえます。ですので、菌が出てきたら確定なんですけど、培養結果がゴールドスタンダ…

患者になった検査技師4

こう書くのも何ですが、私はちょっと変わった経過の結核患者でした。経過というか、非典型的というか……以前8割方見逃されると書きましたが、困ったことに、胸部レントゲン以外、ほとんど異常がないという、やっかいな患者なのでした。 血算で白血球の上昇な…

患者になった検査技師3

少し疫学めいたことを書いてみましょうか。まず結核の罹患率の高い地域があります。一番有名なのは、大阪府。具体的にどこだとはいいませんが、きわめて有名な地域がありますね。実は東京も一部で罹患率が高いことが知られています。愛知県も高い。都市部に…

患者になった検査技師2

さて、ひっぱっても仕方がないのでずばり書いてしまいますが、私が罹患した感染症は「結核」でした。まあ、予想通りというか何と云うか……いつもは薄っぺらい健康診断の結果がやけに分厚かったあのときに、私は「自分がとうとう結核に罹患したんだ」という、…

患者になった検査技師1

ちょっとシャレにならないサブタイトルですね(苦笑)。書こうかどうか散々迷ったんですが、結局書いてみることにしました闘病記。私はけっきょく、「入院を経験した」というだけで、ちっとも「闘病」していないお気楽すちゃらか患者なのですが、入院した疾…

浦島太郎だなあ……

一週間ほど実家のほうに帰っておりましたが、まあいろんなことがあった一週間でしたね。別に私は朝八時に起きてメシ食わせてもらって、のんべんだらりと自堕落な生活しているだけでしたが、年金「テロ」が起きて、週末は(仕方なく)学会に参加するために東…

現象の責任

勉強会で使うので結核の疫学統計を探していたんですが、とんと見つかりません。たまに見つかったかと思えば古くさいデータだったり、まったく役に立たないデータだったり、Excelでデータが載っていたり(!)。政府関係者ってOffice大好きですよね。世の中にはW…

世も末か……

元ネタはここ。毎日新聞。 自分の車をアニメやマンガの“萌えキャラ”のステッカーなどで飾りつける「痛車(いたしゃ)」について、「痛車にしてみたい、乗ってみたい」という車保有者が約1割いることが、メール転送サービスを提供するアイシェアの調査で分か…

水道の修理(水漏れ)

とりあえず、懸案だった水漏れの修理を実施しました。これは以前から(実は入院前から)ぴっちょんぴっちょん漏れていたんですが、退院して帰ってきてみるとよりいっそうひどくなっていて、かなりきつく閉めてやらないと水がだだ漏れ、といった状態でした。…

いまごろねんきん特別便が

ちっとも特別じゃねーよヽ(`Д´)ノ ウワァァンもろもろの書類にまぎれて捨てちまったかと思って代わりの手を打っちまいましたヨ。10月には発送を終えたと聞いていたのに10月末に退院しても届いておらず、郵便事故か間違えて捨ててしまったかのどちらかだと思って、W…

ついに痛風発作が……

ついに痛風発作らしきものが出てしまいました。といっても、よくあるような足の指とかじゃなく、なんと膝――の、しかも裏側。屈伸運動がしづらいです。曲げる時も微かに痛いんですが、しゃがんでいるときにしくしくと痛みます。もっともこれが本当に尿酸値が…

経過も良好

まずまず経過は良好(私の)。仕事をしなくなってしばらく経ちますが、体が完全に「仕事をしない」モードです。こうなってしまうと、もう誰が働くかー、みたいな状態になってしまいますね。ときどき事務処理のために職場に顔を出すんですが、仕事をしている…

ティアニー先生の診断入門

というわけで、ご紹介。 ヒマだったので、初めてAmazonアソシエイトやってみました。ティアニー先生の診断入門作者: ローレンス・ティアニー出版社/メーカー: 医学書院発売日: 2008/10メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (6件) …