GBS増菌培養法の是非

さて、いま悩んでいるのがコレ。GBSスクリーニングの増菌培養は必要か否か。

たぶん、「必要」なんだろうなとは思うのですが、いまいち確信が持てません。というか、増菌培養したら有意に検出率が上がるのかどうか、が、いまいち確信が持てません。すこしだけ文献を引っ張ってみたのですが、「上がるよ」と主張しているものと、「上がらないよ」と主張しているのと、二通りが見られます(当たり前か)。個人的には、もう少し「上がらないよ」と主張している文献を探したいのですが、GBS増菌培養、マイナなのか、いまいちいいものが出てきません。CDCは培養手順に増菌培養を示しており、やって悪いってこたぁねーんだろうな、とは思うんですが。

いまのところ考えているのが、トッドヒューイットCNAブイヨンと血液寒天を組み合わせる方法で、グラム陰性桿菌の発育はこれで抑えられるかな、と。トリプチケースソイブイヨンがウチにあるので、こいつと同じくCA寒天を組み合わせてやる方法でもいいかな、とか、選択培地を導入する価値はあるのだろうかとか、まあ、いろいろ思ったりします。とりあえず、予備実験で40本近い膣分を増菌してみたんですが、一件だけ、増菌で陽性になりました。そういうケースがあるならやってもいいかなとは思うのですが、もう少し考えてみようかと思います。業務負担が大きくなるようなら、選択培地も考えないといけないだろうし……