血液培養の針について

アクセスログにそういうキィワードがあったので、これについて。

血液培養のために採血して、患者さんから採取した血液をボトルに接種するとき、わざわざ「針を取り替えて」血培ボトルに接種するという習慣があるようです。結論から云いますと、

  1. 多少、コンタミ率は下がるようだ
  2. その代わり、針刺しの危険が上がってしまう

このふたつがはっきりしているようです。

つまり、コンタミ率を下げるために術者が危険にさらされるわけで、術者を危険にさらしてまで(少しでも)コンタミ率を下げたいのであれば、多少有効な手段ではないかと思われます。現実問題として、針刺し事故の発生確率の増大を許容するほどコンタミ率が下がるわけではないので、針の取り替えについては、推奨されていません。もちろん、針刺しの発生を許容するわけにもいきませんが。

たしか、Cumitechに記載があったはずです。日本語訳が出ていますので、興味のある方はどうぞ。2500円くらいだったと思います。