ちょっと独り言

これは独り言なのですが、入院患者さんが院内で感染症を発症したとしますよね?なんで主治医はまず血液培養を出さないのでしょうか?決まりきった鑑別疾患はくどいくらい検査を出すのに、まずいちばん除外しておきたい全身感染症の検査を出そうとしないのは不思議な話です。私が医師ではありませんが、私が担当している入院患者が原因不明の熱を出したら、まず血培を2セット必ず取ります。コワいもん。

血培1セットだけって怖くないですか?真の敗血症を拾う確率は、たった65%ですよ。2セットでようやく80%です。1セットだけで、CNSとか生えて来たら、自分の頭が痛くなりませんか?よくこのシチュエーションで、この菌はコンタミですか?って聞かれるんですが、逆になんで血培を2セット採ってないんですか、って聞きたい。1セットの血培で敗血症を見逃して、感染源不明、原因菌不明で治療を続けるのも怖いです。

2回針を刺すと患者さんが文句を言うから、という話をよく聞きますが、私は、ちゃんと「何回も針を刺してごめんなさい、でも治療に必要だから我慢してください」と説明するのが医療者の義務だと思う。血培の検査目的は、血流感染症の診断です。目的を達成するためには、必要な説明なのでは?

……ということを、血培の資料をまとめながら思いました。独り言です。愚痴かな?