2012年までに後発薬2倍に

もと記事はここ参照

 政府が、新薬と有効成分は同じだが価格が安い後発(ジェネリック)医薬品の医療用での使用量を、2012年度までに現在の2倍程度にする目標を打ち出した。国の医療費負担を軽くする狙いだが、実現すれば、新薬市場が1兆円近い規模で縮小するとの試算もあり、製薬業界に波紋を広げている。業界再編につながる可能性も指摘されている。

個人的には、薬剤の名前は暗記しないと仕事にならないので、余計な仕事を増やしてくれるな、とは思いますねえ。私はジェネリックにはまるっきり興味がありません。ジェネリックの採用は医療費の軽減が目的なのですが、これは別の方面で大きな波紋を作り出しそうな気がします。積極的にいいとも悪いとも思いませんが、業界にとっては一大事件でしょうね。

DPC施行施設なら実感としてわかると思いますが、無駄な抗菌薬投与は無駄以外の何物でもありません。先日、プロカルシトニンについて書きましたが、これでウィルス性と細菌性を綺麗に見分けられたとして、無駄な投与(風邪に抗菌薬を投与など)が減るかと云えば、私はそうは思いません。投与の名目が、二次感染の予防、ですからね。変わらず、投与されるでしょう。無駄は無駄のまま、残るはずです。

このジェネリック採用計画は、無駄を無駄として残したまま、むりやり医療費を縮小しようとしている気がして、いまいち成功するとは思えないのですね。よく事務系の職員は「コスト削減」で赤字を何とかしようとしますが、これは土台無理な話しだと思います。ジェネリック採用も、同じ発想ですよね。無駄だとは思いませんが、無理だとは思います。

儲ける手段を考えなくっちゃ、って思いますが、云うのは容易いか……