ライトノベルについて

ライトノベルとは、精神発育のある過程において必要とされる、一種の補助食品のようなものである。まずライトノベルライトノベルと呼称される理由がこれであると云ってしまおう。

数冊でも読んでみればわかるのだが、ライトノベルと呼ばれているカテゴリの作品には、ある種の共通したお約束がある。ここであーだこーだと書いても仕方がないので詳述は出来ないが、つまるところ、究極的には「必要とされること」であると思う。自分を世界の中心に置くことで必要とされることを満たす小説、がライトノベルの姿であり、またライトノベルが必要とされる理由ではあるまいか。この点で、私はライトノベルの本質が暴走族と非常に似通っていると思っている。

まあほらさ、どっちも「ハタチ超えてこんなことやってらんねえよ」みたいなとこあるじゃん。ライトノベルは暴走族と違って刺激が薄いから、興味が長くだらだらと続きやすい。社会的にも毒が薄いから、似たようなジャンルをくるくると回っていつまでも同じジャンルに留まっていやすい。そういう違いはあるけれども。

で、超のつくど素人がライトノベルの批評をよくやる理由も明確で、キャラクターが立ってない、とか、リアリティがない、とかなら、ど素人でも十分云えるわけで。感想なら問題ないんですが、もはや感想と云える範疇を超えて叩いているものを見ると、「あー、若いっていいなあ」と思ってしまうわけです。や、私もそれほど年ではありませんが。

結局、読者は「これからに期待」とか「リアリティがない」とか「キャラクターがつまらない」とかを、「云いたい」わけで、それがライトノベルが必要とされる理由と結びついているんでしょう。

乱暴な書き方だなあ(苦笑)