二枚舌

看護長クラスにもなると、もしかしたら12枚くらい舌があるかもしれない。

病棟のとある看護婦がICNの資格を取ろうとがんばっているのだが(すごい!)、どうやら看護長はその看護婦が邪魔らしい。とにかく活動をいろいろ邪魔してくれるのだ。感染に興味がないのであろう。うちの病院はとにかく「ピー」が汚く、じっさいに現場に行ってみると「ピー」の横に「ピー」が置いてあったりしてぶっとんだりするのだが、そりゃ「ピー」も出てくるわなー、といった感じで、とっても「ピー」な病院なのである。困ったもんだ。うちの看護長は現場を切り回すことに重きを置いた、政治色の強い看護長なのである。それはそれで重要なことなのだけれども、ICNの活動は邪魔しないでいただきたい。今年はこの看護長を叩いて、感染対策を軌道に乗せることが目標である。やらないといけないことはたくさんある。

ところがこの看護長、私たちには「ICNの活動をサポートしてあげてくださいね」と平気で云うのだ。おお、こいつはなかなか狸だぜ、と思うわけだが、その狸っぷりもなかなか堂に入っている。私たちの見えていないところでICNの立てた感染対策計画をひとつ残らず没にして、表ではそういう親和的な発言をしているわけだ。ICNの活動は看護部の業務量を増やすが、検査側の活動は業務量を増やすことはほとんどない。そういうわけですね。まあいいんだけど。でもそのICNがかわいそうだよなあ……