感染症
先日、検査室ですっころんだという話を書きましたが、その際にすねに挫傷をこしらえてしまいました。というわけで、さっそくラップの出番です(爆)。デジカメが壊れてしまって写真が撮れないのが口惜しいのですが、処置はいたって単純、ラップで傷口を巻い…
以前、「オラペネムの怪」と称してぜんぜん怪でもなんでもない記事を書いたのですが、これにやたらアクセスがあるようで、非常に申し訳なく思っております。きわめてやる気のない記事であるにも関わらず「オラペネム」で検索すると上位に出てくるあたりが非…
舛添元厚生労働省大臣が明かす新型インフル舞台裏、らしいのですが……(元ネタは日経MO) (前略) 今後のワクチン行政について、「自分の国のワクチンぐらい自分の国で作らないといけない。余剰に作って外貨を稼ぐようなワクチン大国にならないといけない。…
今年の診療報酬改正の素案が出たようです。微生物関係の検査技師には非常に嬉しい内容になっているようですね。まあ関係者によっては全体的に見ていろいろ納得できない部分とかもあるようですが(再診料とか)、微生物関係だけにしぼってみて見ると、それほ…
学会での収穫その2。以前からVCMのEtestを使うとなんか高い値が出るなと感じていたのですが、どうやらやはりそういうものらしいです。これはシンポジウムの中村先生のお話に出てきたのですが、VCMのEtestを使うとびみょーに高い値が出るのは事実のようです…
午前中の講義で、AMPHと5-FCの併用がイイ!という話を聞いたんですが、ものすごく?でした。いや、これは私が知らないだけなんですが、根拠もなく「私はそう思っています」と云いきられても困っちゃうとゆー。それと、MCFGが効かないとしきりにぼやいておら…
技あり一本な症例報告。技ありと云っても菌側の技ありなのがタチ悪い。持病のない新型インフルの悪化・重症化がしばしば報道のネタになっていますが、そのなかのいくつかはこうやって細菌感染を併発した、混合感染なんじゃないかと感じています。新型インフ…
ソースはこれ。新型インフルエンザにかかっている可能性があるから釈放しました、って、対応おかしくありませんか。しかもわかる範囲でよく読むと、感染の可能性がある(まだ発熱していない)段階で医療機関を受診させたり、その段階で出る可能性の少ない検…
まあ、なんと大げさなタイトル(笑)。私は血液疾患や免疫不全状態の監視培養に対しては、やや否定的な意見を持っています。場合によっては、するべきではないんじゃないかとも考えています。いくつか明確な理由がありますが、おおむね監視培養をしてもいい…
いたるところで見かける「新型インフルエンザ予防対策」の手洗いセット。たいてい施設の入り口にちょこんと置いてあったりしてびっくりするのだが、これほど無意味なものはないとも云える。論理的に考えたらすぐにわかることなので、個人的には対策をしてい…
元記事はここ。いままで再接種不可で一生に一度しか打てないワクチンだった肺炎球菌ワクチンが、再接種を認められる方向に動いたようです。これも新型インフルのおかげでしょうか。ようやく本質的な部分に光が当たって、まともな議論が展開されるようになっ…
英語ですが、北海道で行われた季節性インフルエンザの調査に関する論文です。英語で、しかもアブストラクトしか読めませんが(全文読みたい人は登録が必要なようです)、エキサイト翻訳か何かに翻訳させてもわりかしすっきり読めます。意図的に、しかもわり…
これは重要な議論です。もっと多くの人が興味を持つべきテーマで、いたずらにワクチンに飛びつくことも、頭からワクチンを拒絶することも、どちらも単なる思考停止だと思います。誰かが教えてくれるのを口を開けて待ってるのではなく、自分から調べて、考え…
本当に「使える」のか?という疑問が拭えないこの記事。 新型インフルエンザの流行のピークに備えて、県が県内の病院の稼働状況を調べた結果、一般入院ベッド数に2000床以上の余裕があり、流行のピーク時でもすべての入院患者に対応できる見通しであるこ…
新型インフルエンザの簡易検査について、機会があったので「検査技師が装着しなければならない装備」について考えてみました。根拠はありますが、あくまでも私見です。議論があったら歓迎します(それだけ理解が深まるはずです)。 検査技師が検査室で採るべ…
新型インフルエンザのワクチンの使い方について、いろいろと議論が進んでいるようです。個人的にはワクチンの実費負担ってのはどうにかしたほうがいいのではないかと思いますが、任意接種にするとなぜか実費負担になっちゃうんですよねえ。不思議なシステム…
元ネタはここ。 ステーキチェーン「ペッパーランチ」で病原性大腸菌O(オー)157による食中毒が相次いだ問題で、岐阜県は13日、同県大垣市の大垣食肉供給センター協同組合(森田隆志代表理事)が同社用に加工、出荷した「角切りステーキ」(商品名・和牛…
色の発色でカンジダを推定同定する培地がありますが、カンジダってそんなに神経質に同定してやる必要ってないんじゃないかと思います。たとえば、膣分泌液のカンジダ。カンジダ膣炎があるのでカンジダそのものは見逃せませんが、細かく同定してやる必要はほ…
ただいま素案の修正まっただ中。いろんなところの関係でウチの委員会が出す(予定らしい?)素案を見せていただいたのですが、これがもう突っ込みどころ満載で、文章でいちいち突っ込んでたら気がつくと元の分量の倍の量になっていました。書いているほうは…
呼び出しなう、とか書いていたかも……_| ̄|○ね、ねむい…… 顛末 結核菌の塗抹鏡検でしたが、ありゃぜってえTBじゃねえっていうくらい、すっごいアシドーシスな患者さんでした。提出された喀痰もほとんど唾液で、当然のように抗酸菌は陰性。なんだか悔しいので…
詳しい人は知っていることばかりだけど、あんまりネタないし(苦笑) 肺炎球菌ワクチンが品薄 合併症を少しでも減らすために、透析患者さんなどに肺炎球菌ワクチンを打とうという動きが広まっているようです。もうすでに品薄状態らしく、お知らせがまわって…
調子は変わらず、あまり意気はあがらない。 新型インフル そろそろ院内の職員が新型インフルにやられはじめる時期。みなさんの病院では、「インフルエンザ様症状」で簡単に、しかも不利益なく有給が取れる体制になっていますか?看護婦さんはどこも慢性的に…
先日はとてもローカルな学会に参加していたのですが、あまりにもローカルすぎたのか、発表内容はいまいちでした。急性喉頭蓋炎なんかは一分一秒を争う怖ろしい感染症で、一歩間違うと一気に絶息して死に至ることもあるという、医療者の腕が生死を分けるタイ…
というわけで、クラスタサーベイも中止になりました。めでたしめでたし。これぞ「蔓延」です。そこかしこにトンフルが蔓延しているこの状況下でクラスタサーベイランスなんぞやった日にゃ、夜も眠れないひとを大量に作るだけですね。もはや累計患者数に意味…
感染管理上問題になるいくつかの細菌について。 MRSAの場合 ときどき……というか、しょっちゅうMRSA陽性の方は受け入れられませんという病院がある。これは大間違いで、MRSAが陽性であろうが梅毒が陽性であろうがC型肝炎が陽性であろうが、発症していなければ…
こんなの見たよ的日々の感染症の詰め合わせ。 膿胸 臭くないどろどろの膿胸。グラム染色上ではレンサ球菌が多数。グラム染色を見てからすぐにドクターをコールしたものの、じつは翌日に退院予定だと聞かされてびっくりする。さらにびっくりしたのが、ほんと…
相変わらず、感染症カテゴリが書けない日々。 新型インフルエンザ 当院でもちょこちょこ新型インフルの話を聞くようになりましたが、さすがに夏場に流行しているこの状況は想定外だったようですね。べつに想定外というか、特段驚くべき話でもないんですが………
腸管感染症にFOMってけっこうどこの病院でも普通だと思うのですが、本当に効果があるのかどうか、疑問に思っています。とくに小児科は脊椎反射でFOMを出す傾向があり、べつに絶対に駄目だとは思いませんが(どうせFOMはこの使い方以外は特殊すぎて他への影響…
非常にわかりやすい肺炎。病棟をまわっていると、ときどき呼吸数の多い患者さんを見ます。はあはあ、といった感じで、肩で息をしている感じのひとからちょっと苦しそうなだけのひとまでさまざまですが、おおむね共通しているのは、「呼吸数の多い人は何かし…
出遅れちゃった。24日から新型インフルエンザの届け出基準が変わります。ソースはここ(PDF注意)。官報ですが、一般人はこんなページ普段から見ねえヨ。より集団感染に重きを置いた方向にシフトするようです。ようなんですが……正直、書いてあることがややこ…