2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

詩羽のいる街

山本弘:著の「詩羽のいる街」が悶絶級に面白い。もともと文章はとてもうまいと思うし、好みの文体なので親和性は高いと思うのだが、これぞ私の読みたかった「物語」だ、と思わせてくれるような、とても好みの一作になっている。「神は沈黙せず」や「アイの…

新型インフルの雑記的まとめ

新型インフルネタも落ち着いてきました。相も変わらず、「疑い例」の報道は続いていますが、そろそろみんな感覚が麻痺してきたんじゃないでしょうか。人口1億を超える日本で、熱、急性呼吸器症状を主訴に持つ感染症の「疑い」症例を逐一漏らさず把握しよう…

ヽ(`Д´)ノ ウワァァン

ひとは誉められるように行動する、という典型例にぶち当たった。かなりがっくりきて、モチベーションが落ちた。組織を正しく運営したいのであれば、まずはその組織で適切な評価尺度を設定することが必要になる。つまり、どうやったらよりよく評価されるのか…

不覚にも

今週のジャンプの「めだかボックス」がクソ面白かった。前から思っていたけど、西尾維新って少年誌と相性いいよね、うん。

後だしじゃんけん好きだよね、日本人って

ああ、始まった……というしかない、愚かな極みの記事。いちばんコワいのがこれなんですよね……あとからピーチクパーチクと後出しじゃんけんで欠点をあげつらう行為。ほんっとに被害者に配慮のない国ですよね。これが日本人の民族的な気質だなんて思いたくはあ…

トンフル続報

いい感じの会見だったと思います。ひとつ気になるのが、生徒の熱はあまり高くないんですね。WHOは熱はあまりアテにならないかもしれないと云っていたようですが(4月27日の時点で書いた)、発病初期だったのか、それともそういうタイプのインフルエンザなの…

トンフル国内症例の発生

ソースはここ。水際での発見ということで、行動計画レベルの引き上げはないようです。検疫官のみなさんの努力のおかげですね。検疫体制は引き続き継続されるようですが、とりあえず第一症例ということで、気を引き締めないといけません。このニュースから読…

トンフルCDCガイドライン(感染研)

幼稚園から高校生、及び保育園における新型インフルエンザA(H1N1)ウイルス感染に対するCDCの暫定的なガイドラインということで、感染研のサイトにあります。読んでいただいたらわかるのですが、じつは学級閉鎖が感染拡大の阻止に効果的であるというエビデン…

IDATENケースカンファとあれこれ

案内が出ていました。PDF注意。こんかいは青木先生やティアニー先生も来日されるということで、ちょっとまた参加してみようかと画策中。勤務の調整が出来るかどうか……さいきん感染症の勉強がおろそかになっているような気がするので、ここらへんでちょっと気…

トンフル続報

そろそろ疑い例の情報を追うのが難しくなってきました。というか、これだけ疑い例がいたら、もう個人で追うことは無理でしょう。それは保健所や病院にも云えることで、マンパワーには限界があります。もともと検疫とか追跡調査ってのは人海戦術的なところが…

トンフル疑いの価値

これは危機管理と云えるのだろうか……疑い例をことごとく発表するのは、うーん、どうなんでしょうね……発表されたところでどうだというのでしょう。たしかに重要なことではあるのですが、対応は変わりません。それに対して東京都はある程度確定された情報しか…

膿胸3連発

普段はそんなに見ないんですが、なぜか立て続けに3連発。膿胸こそはグラム染色の出番です。検体の外観を観察し、グラム染色を見て起炎菌を予想し、主治医に連絡するーー医学的には、これだけのことで治療方針の方向性が決まってきます。とは云っても、使う…

トンフルの続報(これでタイトルを固定することに決めた)

流行地ではどうやらすでにラボの限界を超えてしまったらしく、検査は重症例に限る、という方向性で診察するようになってきているようです。毒性も季節性インフルに比べて目立って強いということもないようだと認識されており、タミフルの処方も重症例に限る…

トンフル雑感

いままでトンフル関係の情報を連続で掲載してきましたが、そろそろ情報の出方も落ち着いてきたのではないかと感じます。Flu trackerを見ていると、やはり人の往来の激しい、いわゆる工業先進国という国での感染が目立ち、人口密度の高い場所での感染拡大が因…

トンフル続報

こんかいはとくに夜中の動きなし、かな?三鷹の症例は陰性だったくらい。しかし、疑いというだけで個人情報をさらすのには違和感があるなあ。海外で蔓延しつつある新型インフルエンザのウィルス株の分与を受けて、感染研でワクチンの研究が始まったようです…

迅速診断キットの性能

ソースはここ。英語得意なひとは訳してください。私はMLで流れていた翻訳を読みました(あはは)。こっちは勝手にそのまま転載するわけにはいかないし。迅速診断キットの新型インフルエンザに対する感度、特異度は不明である、偽陽性も偽陰性も出すので要注…

トンフル続報

とりあえず、夜中の動き。横田基地のベビーちゃんが新型ではないかと心配されていましたが、どうやらAソ連型だったようです。ふつうの季節性インフルエンザですね。ソースはここ。ソースがまだそれほど確かな話ではないのですが、MLで流れていたアメリカのほ…

Flu tracker

データ量が多くなりすぎたので、H1N1発生Mapが別ページに移動したようです。新しいURLはここ。どうやらニューヨークで1000人規模の感染が疑われているようです。ソースはここ。新型インフルだと目されているようですが、「もはや感染を確認しても意味がない…

出国ラッシュ

さすがゴールデンウィーク、海外は新型インフルで大わらわなのに、海外に出国するひとが大勢いるそうです。むむむ。この出国していった人たちが新型インフルを持ち込むのは避けられない話ではないかと想像します……対象国に向けて出国していったひとがどれだ…

イギリスのトンフルCM

情報共有です。IDATEN MLに流れていました。確定症例11例が出ているイギリスのCMです。政府がこうやってCMを打てるのがいいですね。日本では出来ないのかな。情報の流通をマスコミにまかせておくと、やっぱり不安を煽る側にだんだん傾くようです。何度も書…

衛生研究所への検体の流れ

感染症診療の原則経由の情報です。勝手に共有。医療機関から地方衛生研究所への検体の流れ←PDF注意検査技師として押さえておかないといけない部分だと思います。検体をどこに出したらいいのか、そもそもその検体はどうやってとったらいいのか、休みの間は担…

トンフル続報

横浜の男子学生は、Aソ連型だったそうです。いわゆる、季節性インフルエンザですね。まあ、カナダはどこぞの国とは違ってきわめて公衆衛生のしっかりした国なので、そこでもらって帰ってきたってのは、可能性としては薄い線だったのかもしれませんね。ちなみ…

豚フル、夜中の動き

というわけで、豚フル関係の夜中の動きです。豚フルって使いやすい(笑)。昨日のエントリでリンクした成田着の女性は、「新型ではなかった」のだそうです。どうやらA型香港だと確認されたようで、とりあえず一安心……しているうちに次の症例が出て、こっちの…