無意味な学級閉鎖に引導を……新型インフルエンザの総括

続いてしまった引導シリーズ(爆)。

日本感染症学会で新型インフル関係の発表がいくつかあったようです。私は参加できませんでしたが、シンポジウムなどで新型インフル対策などの総括……というか、振り返りというか、まあそういった発表があったようです。もう世間的には新型インフルなんて過去の遺物みたいな感覚ですが、こういう余裕のある時期に振り返っておいて、対策をもういちど見直す必要性はあると思います。反省はいつも重要。

というわけで、検疫はもう無駄だったと認めたらいいし(水際阻止とか云って検疫したのは日本と中国だけです)、学級閉鎖も科学的な検討くらいはなされてもいいんじゃないかと思います。個人的には学級閉鎖には意味がないと思いますが、政府機関や公的機関の方々は、学級閉鎖のおかげで感染拡大が阻止されたと公言してはばかりませんね。データを出しやがれ、でございます。無駄であるという科学的データもありませんので、この議論はいたちごっこですが、社会的な影響が大きい学級閉鎖を正当化するデータが存在しないというのは問題だと考えます。このように影響の大きな施策を実施するにあたって科学的なデータが存在しないというのは、狂気の沙汰ではないでしょうか。キモの小せえお役所の方々にしちゃ大胆な作戦だよな、マジで。

タミフルによる早期治療による効果が感染拡大の防止に貢献したのだという意見も出されたようです。どちらかというと、こっちのほうが影響大きいと思います。さて、次は強毒性のトリインフルだと思いますが、ブタでこれだとほんとにパニックになりそうで、どちらかと云えばそっちのほうが怖いですね。

余談ですが、ここ数年で、ときにマスコミの報道は規制されるべきだと本気で考えるようになりました。とくにいまのマスコミに、「真実の報道」なんて期待できるわけないです。危険思想ですかねえ?