トンフルの動き

5月20日現在、Flu Trackerで確認出来る確定症例数は192例(検疫症例含む)。日本語のソースはここ(ここでは191例)。

いまだ他の地域で発見されないのが信じられない今日この頃です。これ以上は言及しませんが。あはは。とりあえず、世界で四番目にトンフルが流行している地域になってしまいました。人口密度ならぬトンフル密度でいうと、もしかしたらもっとも高い地域のひとつになるかもしれません。この際ですから、マスクが感染防御に有用かどうか、学級閉鎖が有用かどうかを徹底的に検証したほうがいいと思います。反省は必要ですが、反省材料も必要です。

ところで、そろそろこんなニュースも気になります。検査キットが偽陽性を出したという症例ですね。いまのこの時期(まだ陰性例が多数)だと、偽陽性例が多く問題になります。逆に流行時期(すでに陽性多数)だと、こんどは偽陰性例が多く問題になります(見逃しにつながるので、第一症例発見という観点から常に問題ではありますが)。キットの結果を妄信すると痛い結末が待っていますのでご用心。

MLに出たアメリカの日本人医師たちの報告(といっても文献ではなく、感想のようなもの)では、キットの感度はPCRに比べてせいぜい60%程度らしい、とのことです。キットの結果をどこまで信用するかは医師の裁量ですが(陰性でも怪しければ届け出る)、検査部の人間としてはこういう情報提供はあってもいいのではないかと思います。

メーカさんはぜんいん口をそろえて、自社製品では検出出来ますとしか云ってくれませんでしたけどね!(あはは)