すこしだけ考えた

昨日書いた記事を読み返してみて、少しだけ考えた。血液培養の伝票を二枚書くのが「意義の低い仕事」であれば、無駄な仕事が「本来するべき仕事」を圧迫しているわけで、「意義の低い仕事」がおざなりになるのはある意味正しい姿勢なのかもしれない。

私が「人件費比率」にアレルギーがあることは以前に書いた気がするが、人件費を削ると組織の「運用力」が低下する。削られた分の仕事がまったく消え失せるのであればそれで問題ないが、消えた労働力の分は誰かが補わねばならないことが多く、すると残されたひとの労働量が増える。具体的には、単位時間当たりに処理できる仕事量の多い、有能な人のもとに仕事が集中する。すると、意義の低い仕事に注力する分、本来その人がなすべき仕事が圧迫され、有能な仕事が削られるという事態に陥る。すると、当たり前だが、組織にとっては損失である。

つまり、伝票二枚を書くことが「意義の低い仕事」だと見なされていることが問題であり、そもそもこの点を改めないといけないのではないかと思う。……と、「そもそも論」を持ち出してくるとモメる元なので実際にはやらないけど、結局のところ、そういうことなのだろう。こっちとしては、処理の都合上、ややこしいので一検体一伝票で統一したいのだけれども。