きょうも仕事だイエーィ!

感染症関係で何かを書こうと思って、ふとネタがないことに気がつく(苦笑)。

で、一週間を思い返してみますと、意外にネタはあるんですね。肺癌患者さんで肺のあちこちに膿瘍をつくっちゃってる症例とか、結核性髄膜炎のひととか。某所のヤバ過ぎるネタとか。ネタがつまらんか、とてもじゃないけど書けないネタなので、余計に足が遠のくわけで……

困ってしまうのは、さいきん内科外科以外のところから、ちょいと手に負えない相談が増えてきたこと。逆に云うと、そういうところの感染症治療って、どうしようもなくレベルが低いんじゃないかと真剣に疑い始めました。最終的には、内科のICDにご相談ください、ってことになるんですが、そういう相談先があるということすら知らないってのは……これはやっぱり病院の体制が悪い、のかなあ……まあともかく、先の肺膿瘍(実際には壊死層?があるらしい)なんかはその典型で、もう長いこと抗生剤を入れて臨床像がむちゃくちゃになってからこちらに持ってくるものだから、もうホントにしっちゃかめっちゃかでわかるわけない。こちとら臨床経験ありませんので、あんまりこじれた症例には応えようがないんです。それでもひとつひとつ考えていくと、根本的な問題が見えてきたりするところが面白いんですが……

結核性髄膜炎だと思って治療してたら肺から非定型抗酸菌がコンニチワ。……主治医とICDと私でぶつぶつ云いながら、いや、これはやっぱり結核性だよということで、髄膜炎の治療は継続、肺の方は培養を繰り返して様子見ということに。

培養をせずに、熱と炎症反応を治療しようとする医師は非常に多いですね。どうにも培養せずに抗生剤を入れて様子を見ましょうってのは現実逃避のように思えて仕方がないんですが……