続・殺人フーズ

さて。

オリンピックなどのビッグイベントでは、とうぜん感染症(海外からの持ち込み)やテロ(バイオテロやケミカルテロ)が警戒されるわけですが、この時期に食品関係のアウトブレイクはかなり意味合いが大きいですね。中国から提供される食品なんぞ食えるか、というのが正直なところですし、それだけに開催期間中は中国政府も気を配るものと思われますが、信用という点ではもうかけらも信用出来ません。この後、どうやって対応していくかで、中国という国の姿勢が問われると思いますね。

 中国製冷凍ギョーザの食中毒事件で、製造元とみられる中国河北省石家荘の「河北省食品輸出入集団天洋食品工場」の女性職員は30日、共同通信の電話取材に「なぜわれわれの製品だと証明できるのか」などと述べ、詳細について説明を拒んだ。

 女性職員は「誰が言っているのか。証拠があるのか」などとまくし立て、「日本側の報道を見てからでないと答えられない」と一方的に電話を切った。(共同)

話半分に聞いたとしても、かなりあり得ない対応ですよね。たぶん、これが中国という国の基本姿勢だと思うわけです(だから第三者機関に分析を依頼しておかないとゴネられると思う)。中国政府がどう反応するのか楽しみ。少なくとも、オリンピックを開催出来る国だとは思えませんが、こんかいのアウトブレイクの対応を見れば、(少なくとも)この国が危機的状況に対してどのような対処が出来るのかがわかると思います。民度云々ではなく、国家としての状況判断力と政治的な手腕が問われているシーンでもあると思うわけです。個人的に、ですが。

ところで、こんかいは化学物質が原因の食中毒だったわけですが、これが細菌だったりする可能性もあるわけで、そう考えると何とも空恐ろしい気分にさせられます。冷凍食品は保存出来る期間も長いですし、いったん製品に何かが混入すると、流通の関係から恐ろしい規模のアウトブレイクが起こるでしょう。こんかいも10人なんて小規模ではなく、もっともっと患者がいるはず。なんとも怖い話ですね……