アイ アム レジェンドを見たよ

激しくネタバレです。読みたくない人は読まないように。

どうみても面白そうな皮をかぶったバイオハザードです。本当にありがとうございました。

いやだってさ、あの広大なニューヨークにひとりだけというシチュエーションはそそられるじゃないですか。人類が絶滅した理由はすぐに想像がつくんですが、それはじつは私としてはどうでもいいわけで、ニューヨークで生き残った人間はたったひとりだけ、そして相棒の犬が一匹。そういうシチュエーションでどうやって物語が展開していくのか、楽しみじゃないですか。じつは暗がりにはゾンビがいて(正確には違うけど、似たようなもの)、バイオハザードばりに襲いかかってくるなんて……シチュエーションだけ抜き取ったら、バイオハザードそのものじゃないのさ。むむむ。

だいたいあのマネキンは何なんでしょう。あれって結局、ゾンビどもが仕掛けたワナだったわけですか?ウィル・スミスが劇中で、「ダークシーカーの知能は低下している」って云ってなかったっけ?ゾンビに出来ないだろうという前提があるから、あのシーンのわけのわからなさ、不可解さが作品を盛り上げているのに、けっきょくその理由はわからないまま。話のスケールが大きい割に、こじんまりとした印象です。

意外性も驚きもありませんが、全体的によくまとまっているとは思います。最後に、「え、もう終わり?」という不思議な物足りなさがありますが、もったいないことだと思います。もっと面白い作品が見たいぞ。

しかし、劇中で生き残っている人間の数を計算しているシーンがあるんですが、あれ、ちょっとおかしくないですかね?

    • 免疫を持っているひとは全人類の1%以下(めんどいので1%で計算する)
    • 致死率は90%。
    • 発症して生き残ったひとはダークシーカーと化して闇夜にさまよう

劇中だと、「60億の90%、54億の人が死んだ」という。そのあと「クリピンウィルス」に免疫を持っている人は「1%以下」だという説明がある。生き残りの10%はダークシーカーとなるか、免疫を持っている1%以下のひとがダークシーカーとはならずに生き延びたという。つまり、生き残り組の6億の1%=600万の人類がまともに生き残ったという説明だったと思う。まあ、ウィル・スミス以外はダークシーカーに食べられちゃったみたいだけど。

しかし、この前提だと全人類が60億だと考えて、まず6000万のひとが生き残らんかね?で、残りの59億4000万の人間の10%がダークシーカーにならんか?免疫を持っているひとは、そもそも発症しないのでは?