パンデミック・フルー

新型インフルエンザの啓発ドラマとしてはなかなかの出来だったと思うのですが、見た人はいらっしゃいますか?

専門家の間ではもう周知の事実というか、「すでに起こることが確定した事実」として認識されている新型インフルエンザのパンデミックですが、世間での認識はいまひとつな感じです。もっとも、まったく準備されていないわけではなく、ちゃんとタミフルを貯蔵したり、パンデミック時の行動マニュアルがあったり、いろいろ準備されているのですが、いざパンデミックが起きたときに、マニュアル類がちゃんと機能するのかなあと思いながらドラマを見ていました。たぶんいちばん問題になるのは、「誰が責任を取るのか」、でしょう。

常識的に、パンデミック時には「感染経路の遮断」、つまり大量輸送機間の停止命令が必須だと思うのですが、これを実施出来るかどうかはなかなか難しいのかもしれません。家から出るな、移動するながもっとも効果的な対策なのですが(ある意味タミフルより重要)、それによって生じる損害をどうやって補償するのかとか、もし間違ったタイミングで停止命令を出したらどうなるのかとか、いろいろややこしそうな問題がありそうです。平時から協力なリーダシップをとれるひとがいないと、いざというときはつらいですよね。法的根拠はあるのかな……そこらへん、あまり詳しくないです。

そういったところに注目してみていたせいか、ドラマの後半はあまり面白くなかったのですが、別の意味で楽しめたドラマでもありました。突っ込みどころが満載というか、もうこれは突っ込むしかないというか。パンデミックのグラウンドゼロから聴診器みたいな医療器具を持ち出したらダメだろとか(除染はしてあると思いたい)、バイタルが消えたらすぐにスイッチ切るのかよとか(早すぎるだろ、おい)、この日本という生ぬるい地獄からよお……とか(脚本書いたの誰だ)、いきなり院長逃げたらダメだろとか(逃散するならいまのうち、か?)。

興味のある方は、15・16日に再放送があるそうです。0時くらいから。きょうか。もう遅いか……

(ちなみに、このエントリは間違って別の記事で上書きしてしまったので、後日書き直したものになります)