トンフル続報

横浜の男子学生は、Aソ連型だったそうです。いわゆる、季節性インフルエンザですね。まあ、カナダはどこぞの国とは違ってきわめて公衆衛生のしっかりした国なので、そこでもらって帰ってきたってのは、可能性としては薄い線だったのかもしれませんね。ちなみにどこぞの国ってぇのは、ニッポンのことですよ?

朝、迅速キットの感度なんざたかが知れとると書きましたが、横浜の症例では、最初行った病院で迅速キット陰性だったそうです。ソースはここ(他多数)。だーかーらー、迅速キットの感度なんざ、たかが知れとるんだってばさ。心配したとおりというか何と云うか、たとえ世界中のキットが陰性だと主張しても、海外渡航歴があって、呼吸器症状があって高熱があって、それらの症状について明らかな原因がないのであれば、それはインフルエンザなのです。少なくとも、完全に否定されるまではインフルエンザなのですよ?最初の一例がこうやって見逃される(=患者が動き回る)のは、公衆衛生的には致命傷になりかねないのです。

検査技師の台詞じゃありませんが、迅速キットなんかに頼りきってはいけません。少なくとも、10例に1例は見逃すかもしれないということを認識すべきです。認めたくなくっても、それがキットの限界なのです。

しかし、冷静になって行動してくださいと云っている厚生労働省がいちばんおたついているように見えるのは気のせいか……電話がつながらなくて大臣が激怒した、というニュースもありましたが、私は電話がつながらないことよりも、上記リンク先の、「市によると、男子生徒が帰国後に登校したかどうかは確認されていない」ってのが信じられません。やる気あるのか?患者本人に聞けなくても、学校に確認するとか、家族から聞き取るとか、方法はいくらでもあるだろうに。たぶん、なんかの間違いだと思うけど……