いまだに、MRSAの保菌者はお断り、という病院がある事に驚く。
私のところは感染対策しておりません、と標榜しているに等しく、まったく無意味な主張であることに気づくべきである。このような水際対策に意味はない。MRSAお断りの看板を掲げると何が起こるだろう？一時的に除菌した振りをして、転院させるケースが横行するに決まっている。結果、MRSA陰性の札をクビから下げたMRSA保菌者が入院してくる事になる。感染対策は？そんな施設で、適切な感染対策が実施される事はないだろう。
ある個人がMRSAを保菌しているかどうかなんて、まったく無意味な情報である。にもかかわらず、そのような状態が継続的に観察される。ひとつは、おそらく患者の家族の目があるからだろう。一般人の理解を得る事は難しい。
医療を義務教育にしたら如何か。道徳を教えるより、よほど簡単だと思うが。
