医療情報学会に参加してみて その2

けっこう楽しかった医療情報学会。お布施だと思っていたけど、意外に楽しめたのが最大の利点だったり(笑)。

今回は、おもに経営やDPCがらみのセッションに参加しました。いくつか自分なりに考えがあったのですが、それなりに収穫があったりなかったり……まあ電子カルテの勉強したところで、電子カルテ関係の委員会とか参加しているわけではないので、現実役に立ったりとかはあまりないんですけどね。

ちょっと気になったのが(まあ私がこんなこと云うのはちとおこがましいのですが)発表のレベルのすさまじい落差で、比較的若い人の発表の中に「だから何なんだ」と云いたくなるようなものがちらほら混じっていたことでした。私もそんな発表したことがあるのでとても大声では云えないのですが、コンピュータを使ってこんなことが出来ます、というのは、「ふーん」で終わってしまうので、ちょっと面白くないです。だって、プログラミングさえ終われば、えいっとボタン押したらおしまいでしょ?だから何が云えるのか、そこがいちばん面白いのですが、そこが抜けている発表があったりして、ちょっとうーむな感じでした。アプリオリ分析とか多重なんたら解析とか、聞き飽きました。

打って変わって面白かったのがDPCデータを使ってこんな分析が出来るよいう紹介で、こちらはDPCデータをマップにプロットしたりして、こういう使い方も出来るのかという発見です。Googleマップとか、そういうソフトに落とし込めたら面白そう。個人的に、DPCデータを触ったことはないのですが、触れたら面白いことが出来るのではないかと思わされる発表でした。DPCがらみの研究班の方のようでした。

あとはOpenOfficeとか使って文書システムを作ったという発表が比較的面白かったりしましたが、これはウチでも使えるかもしれないとは思います。ただ、アップデートがすこぶるめんどい。システム屋さんも嫌がるでしょうし。

クローズドなネットワークはすこぶる危険だと発表もあり、個人的には胸がすっとする思い。以前から、クローズドでも危険だからウィルス対策ソフトは入れたほうがいいと主張しているのですが、まさにそんな内容でした。USBメモリから感染するからです。まあ、それほど破壊的なウィルスはまだ経験がありませんが……

そのあたりかな、面白かったのは。いくつかわからない用語があり、そのあたりはあらためて勉強する予定。