自動機器のESBL判定

もとからそれほど機械をアテにはしていないのですが、ときどき出てくるのが「ESBL誤判定」。さいきん、耐性菌の頻度が増したせいか、誤判定も頻々と見るようになってきました。


ESBL判定されたE.coli。何かがおかしい。

DDSTのディスクは、てっぺんから右回りに「CPDX」「CAZ」「CTX」「CFPM」です。A/Cとの間に阻止帯は見られませんでした。CFPMの阻止円がやたらでかい、CAZの阻止円が小さいので、おそらくClassC産生菌だと思います。


改良Hodgeテスト(-)、ボロン酸添加試験(+)、というわけで、ClassC産生菌だと思います。Hyperってほどでもないみたいですが、まあ、傍目には耐性度高めです。ウチの使用分析機ではClassC産生菌はときにESBLだと誤判定されることがあるみたいですね。どんな機種でも大して差はないと思いますので、要注意かと。

外来でのESBLはもう珍しくなくなってきましたし、ClassC産生菌らしきものも時折見かけます。おそろしい世の中ですね。