トンフル続報

こんかいはとくに夜中の動きなし、かな?三鷹の症例は陰性だったくらい。しかし、疑いというだけで個人情報をさらすのには違和感があるなあ。

海外で蔓延しつつある新型インフルエンザのウィルス株の分与を受けて、感染研でワクチンの研究が始まったようです。またこれを用いて、日本でもようやくPCRが出来るようになるとか。確定診断が国内で下せるようになるのはいいことです。いままでは消去法でやらざるを得なかったわけですが、これでウィルス同定の速度も上がるのではないかと思います。まだ症例が確認されていない日本では、気軽にPCRに検査を出せて、迅速に結果が返ってくる、というのはとても意味のあることだと思います。ただ、アメリカみたいに蔓延しちゃったら、もう意味ないですけど。

アリゾナ州など、もう重症例以外は検査に出すな、というお達しが出ているそうです。検査数が多すぎて、ラボがパンクしているんですね。検査も技術や熟練が必要とされるので、一日中回すわけにもいかないでしょう(たぶん)。日本でも、おそらく国内に入ってきてしまえば、あっという間にラボがパンクすると思います。いまのところ、RT-PCRによる確定診断は、感染研や地方衛生研究所で行うことが想定されており、一般の病院などで実施することは考えられていないそうです。

新型であろうと旧型であろうとインフルエンザはインフルエンザ。手洗い、マスク、咳エチケット(くしゃみエチケット?)、感染対策の基本です。昨日、出先でわざわざマスクを外してくしゃみをする御仁を見かけましたが、このひとは何のためにマスクをしているのだろうと不思議に思いました。たぶん、感染しないための用心だと思うのですが、マスクの基本的な使い方を知識として広める必要があるのではないかと思う次第です。

WHOは週明けにもフェーズ6の判断をどうするかという段階のようです。Flu trackerを見ていると、もうじゅうぶんパンデミックみたいな悲惨な感じに見えますが、死亡率の低さから、一般的にはあまり強烈な脅威だとは認識されていないようです。そこらへんが、SARSと少し違うところかもしれません。これがおそらく、エボラ出血熱の大流行だったりしたら、超・パニックになったでしょうね。