監視の頻度

ただいま絶賛病気中で仕事をしていないせいか、脳みそが老化してきました。
このエントリは思考の過程を垂れ流したもので、本人以外に何の価値もありません。
マジメに読まないようにお願いします。

アウトブレイクを監視する体制があったとして、どのくらいの「力」で運用したらいいんでしょうか。

検査室でアウトブレイクを監視するとき、たぶんそれは検査結果を使ったものになるでしょう。そのため、検査結果が出るまではアウトブレイク云々というのも実行出来ません。当たり前っちゃ当たり前ですが、この「検査の遅さ」故に、アウトブレイク対応は後手にならざるを得ないという側面があります。リアルタイムでアウトブレイクを察知するというのは不可能です。だからというのもありますが、まずは予防ですね。ま、それはともかく。

さて、この検査結果を使った監視体制をどの程度の「力」で運用するべきか、というのは、なかなか難しいところがあるかと思います。たとえば、検査結果を集計して、MRSAがどの程度検出されているかを監視する。ひと月に一回じゃ、遅すぎるわけです。もっと頻度が高くなければ役に立たない。その分析がリアルタイムに近ければ近いほど、役に立つわけですね。検査結果が出た瞬間に分析されるのが理想かもしれませんが、そうするとマンパワーが必要になる。分析しても対応せずでは意味がないので、分析期間を短くすればするほど、マンパワーが必要になります。多くの施設では、このマンパワーの点で諦めているひとがいっぱいいるものと推測します。

ごめんなさい、解決策は思いつきません(爆)。

ひとつは、集計や分析をシステム化してしまうことですよね。集計・分析にかかる手間を機械にやらせる。これは多くの施設で導入されている(されつつある)解決策のひとつです。ところが、ウチもそうなのですが、そのシステムが活用されていない。具体的には、集計し、分析するシステムがあるのに、そのデータを活用することが出来ていない。なぜ?それはマンパワーが足りないからだ――とまあ、こんな感じ。

感染対策のマンパワーって、けっこう大きなものです。現場で実際に見てみないとわからないことはたくさんありますし、現場に出向くことも重要です。そういうことが出来る人はたいてい忙しくて、時間も採りにくい。自然とデータ活用の頻度も落ちていきます。もったいないなーって思います。

ここで問題なのは、コスト削減を声高に唱える事務屋さんが打ち出す「人員削減」と、感染対策を実施する際に必要な「人員増」がまっこうから対立してしまうことでしょう。事務屋さんとしては、「病院を健全に経営するため」には「コストを削減しなければならない」→「人員削減(もしくは増やさない)」、医療従事者としては、「病院を健全に運営するため」には「感染対策をしなければならない」→「人員増」、というわけです。

続く(笑)