続々々・点滴作り置き

規定濃度以下に薄められた消毒剤に繁殖したセラチアによる院内感染症、という結論に落ち着いたようです。繁殖したセラチアの一部が点滴に混入し、混入したセラチアが温度管理の不適切な作り置き点滴のなかで増殖したことで感染症を引き起こした、という図のようです。

たしかに指から直接よりも消毒綿の汚染を考える方がよりナチュラルで、結論もほぼそれで確定のようですね。セラチアと聞いたときに、そっちを明確に連想すべきでした。むむう。物事にはすべて理由がある、ということですね。セラチアという菌は不適切な管理をされている消毒剤のなかでも増殖することのあるやっかいな菌でして、それこそ万能壷にいれっぱなしの消毒剤を培養してみるとうじゃうじゃいました、なんてことがありえます。消毒剤だから絶対に菌はいない、なんてことはないわけですね。困ったもんだ。

消毒しようとしてたら、じつは菌を塗っていた、という恐怖の図。目に見えないだけに余計恐ろしいことです。こういうこともあるんだ、という認識はとても重要で、不適切使用はいつでも間違った結果になります。まあ規模の差はあれ、みんな病院で苦労している部分なんですけどね……