勉強会に行ってきたよ

勉強会に参加してきました。

PK/PDの内容が面白かったのですが、ほとんど知らないことはない内容だったので、知識の整理のような勉強会でした。よくまとまった資料だったので、そういう資料を入手できたことがもっともいいことだったのかも。

でも、この内容でいきなり「添付文書が間違っている(ないし記載内容が不合理である)」という衝撃(?)内容が出てくるとは思っていませんでしたので、ちょっと「ほー」という感じでした。あとから聞いたことによると、当院の看護婦さんも数人参加していたようなんですが、ここの内容はぜんぜんわからなかったとのこと。むべなるかな。

医療の世界はよくわからないことが多く、何かを盲目的に信じていては痛い目を見るという、なんとも不条理な世界です。つねに自分の頭で考えないといけない世界なのですが、考えるための材料が間違っていることもあるという、最悪な世界でもあります。つまり、考えるための材料から検証しないといけない世界なのです。その材料も、将来間違っていたと証明される可能性があります。もちろん、いままで間違っていたとされていたことも、将来見直されて活用される可能性もあります。働くようになったらどの分野でも似たようなことが起きていると思いますが、材料が間違っていると患者さんに不利益が生じる可能性のある医療分野では、やっぱり不条理なことだと思いますねえ。

大学では、ちゃんとこういったことも教えるべきでしょう。大学教育のほとんどが社会では役に立たないと云われる原因が(それほど役に立たないということはないのだが)、じつはこういう実際的な(実践的な、もしくは実戦的な)ノウハウを教えていないからではないだろうかと思います。いままで教えていることを教えるなというわけではないが、一度「教育」という幻想から外れた、自由な授業をやってみてもいいのではないかと思いますね。2時間ぶっつづけで○生○働省を批判し続けるとか、悪口を言い続けるとか、ね?

しかし、批判と悪口で実戦的な授業が成立してしまうのだから、稀有な存在ではあると思います。批判だけでいい授業になるとは思いませんが、考える材料を提供するためには必要なことでしょう。すべてはそこからだろうなとも思います。