構造がわからない

環境水の検査は、病院に勤務しているとあまりお目にかかれません。冷却塔などのレジオネラ検査なんですが、去年から私の担当になり、四苦八苦しています。

昨年は云われたとおりに検査して陰性だったんですが、どうにも納得出来ないというか、検査内容がすこしおかしいような気がして、いろいろなひとに聞いたり調べたりして検査内容を見直しています。厚生労働省が出している検査指針があるようなので、レジオネラ検査に詳しい先輩にお願いして資料をもらったりもしました。まだ結果が出せる段階ではないのですが、最終的な同定をどうしたらいいのかがわからず、正直困っています。

私の記憶では、レジオネラはグラム染色では「染まらない」。サフラニン五分間で淡く染まるという記述を見たことがあるので、まったく染まらないわけではないようなのですが、はて、パイフェルではどの程度染まるのか、よくわかりません。血液寒天には生えないことが確定的なので、血液寒天に生えず、レジオネラ選択培地に生えればそれはレジオネラなんだと思いますが、困ったことに、培地にいっぱい生えたヤツ、全部がそんな性状なんですよね。困ったなあ。

最終的には抗血清かなにかを使って血清型を取らないといけないんでしょうか……なるべく簡易に済ませたいのですが、どの程度までやればいいのかもよくわかりません。それと同じくらい困っているのが、「冷却塔の構造がよくわからない」。なんで冷却塔の水がレジオネラ感染症の原因になりえるのか、よくわからなくて困っています。これに関しても地道に資料をあさっていますが、なかなか理解出来ません。いずれまとめたら、ここに載せよう……

写真はWYOα寒天培地に生えてきたコロニーです。ちょうど5日目ですね。