ハクメイとミコチ

どストライク。
面白くないひとには面白くないかもしれない、たぶん人を選ぶであろう作品。一年に一回くらいのペースでしか発刊されないのが非常に惜しい。一巻が出た頃からイチオシだが、さいきんメジャになってきて、なんだか複雑な心境です。

ゆったりと流れていく日常と、しっかりとした世界、全編を覆うゆるやかな雰囲気がとても魅力的な作品です。丁寧に重ねられた語りが、作品に重厚さを与えています。私が紙で購入する、数少ない書籍のひとつです。電子版も悪くないですが、この作品だけは、「本」を手に取りたいと思います。