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阿蘇路 [ 復路final その1 ]

問題は、6:00 pm@大分港 に間に合うかどうかだった。

別段間に合わなくたって構わないのだが、代わりのプランは用意していない。間に合わなかった場合は、おそらく大分港でギブアップなわけだから、その辺りでまる一日時間をつぶすわけだ。それはあまり面白くない。湯布院はもういったことあるし、佐賀関から四国にわたって民宿を探す手もあるが、それだと東予港から大阪へ帰る感じになるのだろうか。あまり面白くなさそうだ、まだいったことのない下灘駅を見に行けるのが唯一の救いだが、ただそれだけ。

というわけで、しばらく考えて、やはり間に合わせる方向でがんばることにした。

菊池渓谷はすばらしかった。駐車場のおっちゃんに紅葉の季節を聞いてみたのだが、どうやら11月10日前後とのことだった。HPがあるらしいと教えてくれたので、あとでチェックしてみることにしよう。新緑の季節の菊池渓谷もすばらしいので、一見の価値はある。

ただ、阿蘇側からアプローチすると、菊池渓谷はいったん下って、また阿蘇側に復帰するにはその坂を登り返さなければならない。ここがかなりツラかった。ツラかったが、予定よりも早く登りきり、ミルクロードに復帰する。あとはここから、ミルクロードを通って阿蘇を脱出し、大分港へたどり着けばそれでいい。

当初、ルーラボが提示した道はこんな感じだった。「ミルクロードをいったん下って」「もういちど滝室坂をのぼり返す」という無駄な行程があるのが気に入らなかった。ただ、iPadで数回試してみたものの、どうやらこれ以外にルートはないらしい。納得できないが、仕方ないとあきらめた。

ただ、この大観峰から宮地駅までのミルクロードのアップダウンが凄まじく苦痛だった。もうすでにこの時点で1000m分くらいは登っているわけで、足がツラい。あとは下りだけと思ってがんばっているものの、食傷気味である。

気がついたら、1:00pm前だった。あれ……、これ地味にヤバくないか?えーっと、6:00pmだから、あと5時間?たしか、ここから大分港までは100kmくらいだったはず。ave20km/h?ブルベの経験上、下り基調とはいえ、アップダウン信号付きでこれを達成するのは難しいことを知っている。

輪行することを決意するまで、それほど迷わなかった。間に合わせると決めた以上、走りきることにこだわりはない。ただし……

google先生に時刻表を訪ねてみると、16:00台の結果が表示される。ん、なんかおかしいな……と思って現地に行ってみると、たしかに14:00、15:00と電車がないのである。あ、あれ、ここって平日こんなに本数少ないの!?かなりビビった。みんなどうやって暮らしてるのさ、阿蘇の外輪からみんな外に出ないのか?・・・平日昼間だから?まさかまったく電車がこない時間があるとは考えていなかった。少なくとも一時間に一回くらいはあるものだと……すみませんね、元都会っ子で。

13:12を逃すと、次は16:00台までない。現時刻は13:05。残り時間は7分。輪行バッグを展開し、収納、切符を買い、乗り込めるか?

無理だと結論した。なぜかというと、サイドバッグを吊るしているフロントキャリアが前輪のクイックにかぶっており、フロントキャリアを解除しないと、前輪が外せないのである。キャリアがなければ前輪を外して乗り込むところまで5分で出来る。ただ、このフロントキャリアもいっしょにばらすのは、5分では無理だ。がっくり。

意を決して滝室坂を登ることにした。斜度8%、おおよそ5km弱の行程だ。普段なら、登れないことはないレベルだが、路肩が狭く、道がくねっている。あまり積極的には走りたくはないところだが、ここを越えなければ、物理的に大分に出ることが出来ない(少なくともそのときはそう思っていた)。気合いと根性があれば、登れない斜度ではない。

これが最後の山だ。ここを乗り切れば、あとは下るだけのはず。