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発想力は鍛えられるか

再現性のないものは科学ではない。
反復できないものは鍛えることはできない。
従って、論理的に発想力を鍛えることは出来ない。


Amazonでビジネス書をつらつら見ていると、これって詐欺だよね、というタイトルをよく見かける。おそらくだが、反復できないものは、論理的に「鍛える」ことはできない。「鍛える」ということは、目的とする方向性に向かって反復することによって、積み重ねをしていく行為だ。再現性のないものに対して積み重ねることは出来ないから、論理的に鍛えることはできない。

「発想」に至るまでの時間を短縮することは出来るかもしれないが、論理的に発想する、ということは、おそらく不可能だ。従って、この正体のわからない「発想力」を持つものは、これから「絶対的に優れているもの」として扱われるようになるだろう。すなわち、これが「才能」というものになる。いまでいえば、芸術家がもっともわかりやすい例だろうか。

望めば全員が芸術家になれるわけではない。どころか、芸術家として成功する、食べていけるのはほんの一握りだ。この構図は、この先、一般的な社会でも普通に見られるようになるだろう。つまり、発想できるものだけが食べていけるような世界になるのではないだろうか。

そこはルーチンワークのない世界だ。これを「すばらしい世界」と思うか、「しんどい世界」と思うかは、ひとによるだろう。私はご免だが、間違いなくそれは「ヒトが望んだ世界の方向性」である。