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電子化のメリット

現状における電子化のメリットは、「検索が出来る」こと以外には乏しい。

電子カルテは確実に現場の業務を複雑にした。これは仕方がないことだったのだろうか?電子カルテという基幹システムを主体に、20を超える部門システムが稼働する院内のシステムを見て、これを「シンプルだ」と形容できるひとはまずいまい。

電子カルテを扱い始めて半年が経過したが、どうも電子化のメリットを、「検索できること」以外に見いだすことが難しい。どちらかというと、紙カルテに比べて、業務が煩雑になった。出来ないことが増えた。想定しておかないといけないトラブルの数が増えた。つまり、余計な心配事が増えた。困ったことに、電子カルテは確実に「複雑になりつつある」。複雑なのではない。電子カルテというソリューションが誕生していまなお、その仕組みは加速度的に複雑になりつつある。

基本的に、物事はシンプルでなければならない。複雑なシステムはミスを誘発するからだ。医療事故を減らそうと思えば、出来るかぎり、どのようなものであれ、「シンプル」でなければならない。出ずっぱりの深夜の2時に操作をミスることがないように設計されなければならない。たしかにこれは理想論ではあるものの、どう考えても現状のシステムは複雑すぎて、複雑化しつつある医療のソリューション足り得ているようには思えない。どちらかというと、医療をますます複雑にしつつある気がする。

いま電子カルテは、オペレータのミスを検出することに全力を注いでいるけれども、電子カルテはもっとシンプルに再設計されるべきだと思う。どうも最近のシステムを見ていると、そう思えてならない。