信じられない制度

元ネタはここ

 茨城県つくば市が、東京電力福島第一原発の事故で福島県から避難して転入する人たちに、放射能汚染の有無を確認する検査を受けた証明書の提示を求めていたことが18日、わかった。

 市側は「市民に無用な不安を与えない目的だった」としているが、転入者からの抗議を受け、検査を求めないことにした。
(後略)

これがほんとなら、こいつらは新型インフルエンザから何も学ばなかったのだな、と思わざるを得ない。想像力の欠片も感じられない、まさに一般市民と同じレベルのパニック行動である。まるで被爆者から被爆者へ、目に見えない「何か」が伝染していくかのような、訳の分からない不安を助長する制度だ。無知から生じる誤解と差別を助長する、決してあってはいけない制度だ。

もし仮に、被災者を区別するためにこんな決定を本気で下したのであれば、仮にも地域の首長として、そのような人間が存在することは許されないだろう。愚かだとは思う。このような制度が、差別を助長するのだということを知るべきだとも思う。もし検査に引っかかったら(何を基準に判断するんだろう!)、そのひとは受け入れを拒否されるのだろうか?まったく意味のない、こんな下らない検査で、いわれのない迫害を強いられるのだろうか?人間の考えることだとは、とうてい思われない。

もっと信じられないのは、この市長、医者なのである。医師免許を持っているのかどうかは知らないが、少なくとも医学部をご卒業あそばしているのである。オイオイ、臨床から離れてボケたなんてレベルじゃねえぞ、マジで。