スカイクロラ考・ティーチャ

ネタバレちっくなネタ満載です。読みたくない人は読むべからず!

さて、ネタバレ警報を鳴らしたところで、遠慮なく書いてしまいましょう。

  I kill my father.
(ティーチャを撃墜する)

たぶん、劇中屈指の意味深セリフ(笑)。状況に流されっぱなしの主人公(笑)ユーイチが唯一意思表示をするシーンです。これはぼくの戦いだ、と。このセリフの関係性を唯一満たせそうな仮説が、ユーイチのオリジナルがティーチャである、という、ユーイチ=ティーチャ説。正確にはキルドレとしてのティーチャがユーイチというわけですね。これに気がついたからこそ、ユーイチは最後のシーンで、「これはぼくの戦いだ」と宣言して、ティーチャとの戦いに挑む。彼にとっての「超えられない背中」が、ティーチャなのかもしれないと思ったりします。

ティーチャがもともとロストック社の人間である、ということは、草薙水素が教えてくれます。彼がラウテルン社に移籍(?)した理由は定かではありませんが、原作の方には「ロストック社が今後トレーラ機を作らないことになったから」という理由が述べられていたと思います。じつにこどもっぽい理由です。まあ、ティーチャも十分こどもなんですよね。

これが大人だったら、たぶん状況の変化に応じていろいろ対策を練ったりするんでしょう。こどもだからこそ、トレーラ機のあるからという理由で、いきなり敵方に寝返ったり(?)してしまう(スカイリィですね)。劇中で、ユーイチはティーチャが「大人の男だ」と聞かされて「戦闘機のパイロットなのに?」と驚くシーンがありますが、大丈夫、ティーチャも十分子供です。戦闘機のパイロットに大人はいません(笑)。

キルドレはChildrenなワケですから、もしかしたらティーチャはすべてのキルドレたちのオリジナルなのだ、という解釈の仕方も出来るかもしれません。まあやりすぎな感もありますが……