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3rd cephem 耐性E.coli

第三世代に耐性を示すEshcerichia coliは、すべて何かおかしいと思わなければならない。

基本的に、E.coliは(通常感受性試験をしている範囲で)ほとんど耐性を持たない。当院のE.coliはβラクタマーゼ産生性のものが6割前後存在し、そのためABPCに耐性である。従って、E.coliに対してABPCはほとんど役に立たず、第一選択薬は1st〜2nd cephemあたりと考えるのが妥当だろう。

この3rd耐性E.coliというのは、どこかおかしい。たとえば、1st、2ndに感受性を示し、かつ3rd耐性であれば、それはただのテクニカルエラーである。再度純培養し、試験をやり直す。CMZもしくはFMOXに感受性を示し、かつCTRXに耐性であれば(そしてそれはおそらくCAZには見かけ上感受性である)、それはおそらくESBL産生菌だろう。CMZ、もしくはFMOXに耐性で、3rd耐性、かつCFPMに感受性であれば、それはおそらくAmpCであろう。どちらにせよ、もともと感受性であるべきE.coliで、3rdが耐性であるという結果は、一種のエマージェンシーと思った方がよい。

微生物系の検査を外注に出している病院は、このESBLの検出情報に気を配るべきである。外注業者がESBLをどのようなルートで報告してくれるのか、確認すべきである。できれば、一週間に一度くらいは検出菌ごとにすべての感受性パターンを点検し、おかしなものがいないかどうかを点検した方がよい。

というのも、他病院の検査データに目を通す気があったのだが、あまりにも不思議なデータが多く、びっくりしてしまったのだ。こんな耐性菌ウチでも出ませんぜ、というのが非常に多く見られた。テクニカルエラーか、それとも耐性菌がはびこっているのかよくわからないが、このデータをスルーしてしまっているのは、感染対策加算を算定する病院としては、非常に由々しき事態なのではないかと思う。