QFT

なんで他の手段があるのにQFTを使おうとするんだ!?

もうワケ分かんない。まるっきり予想の範疇外の出来事です。パターンのひとつとして考えたことはあるけど、実行する理由がひとつも思いつかなかったクォンティフェロン。普通の結核の診断にあえてQFTを使う理由がどこにあるの?

なんででしょう、結核かどうかを知りたいんだったら、PCRしたらいいじゃん。いままで問題なく使えている検査があるのに、あえて高価で臨床的評価の安定していない(と思う)QFTを使う理由がどこにあるの?胸写とQFT一発で診断出来ると思っているのも笑えない。これ一発で結核と非定型抗酸菌を区別出来ると思い込んでいるのもぜんっぜん笑えない。仮に陽性が出たとしても過去の感染を拾っている可能性があって、その点で鑑別することが絶対に必要だし、免疫応答のおかしい患者さんには使えない可能性があるし、仮に陰性だったとしても偽陰性の可能性はとうぜん残るし、他の検査をすっ飛ばしてQFTに走る理由は、いまんとこひとつも思いつきません。使っていいシーンは、菌がほとんど陽性にならない粟粒結核とか、接触者検診(潜在性結核)とかだけでしょう。臨床的に革新的な検査というわけではないはず。

こういう現象を見ていると、根が深いなと思いますね。問題の根幹が、抗生剤の適正使用と似ていませんか?