放置される教育

どうやら、指導医に放置されて育った医師は、放置する事に対して寛容らしい。

自身が放置されていた恨みがあるのか、それとも教え方がわからないのか、はたまたそれが正しいと信じているのか、「放置されたエピソード」を持つ医師は、研修医が放置されている状況に寛容であるように観察される。もちろんn数が少ないので何とも云えないが、どうもそんな傾向がある気がするのである。自分で学習する能力は絶対的に必要だが、それが放置されて育つものと、教える事で伸びるものと、様々だと思う。

放置されている研修医のエピソードを聞くと、可哀想だな、と思う。教えてもらう方が圧倒的に効率的だし、出来た余剰の時間でさらに学習する事が出来るのに。研修医を放置する事で生じるメリットなど、どこにもない。あえて云えば、放置している指導医の(見せかけの)時間が増えるだけだ。ちなみに、そんな指導医の出すオーダは、時間外に看護師さんの手を煩わせるものだったりして、ダメさ加減がにじみ出ていたりすることが多い……気がするなあ。

まあ、あいつはダメだとか云ってぶつぶつ云ってるやつがいちばんダメな法則は、どこの世界でも変わらない気がするんだけれども。