科学的に地震を予知することはまず不可能である。破壊に再現性がないからね。
近代科学において、「科学的である」ことに最低限必要だとされる条件は、「再現性がある」ということだった。自然現象の大半は一回性であり、再現することは出来ない。再現できないことに対して科学は無力であるという考え方すらあり、地震などはその最たるものであろう。
いやもうね、地震を予知しようなんて無理だから。不可能とは云わないが、現時点では無理だと断定しても間違いではない。たとえば、よく云われるのは地震雲、小動物が一斉に逃げ出した、港のフナムシが一斉に逃げた（キモイ！）などの前兆現象だが、しかしこいつらは地震がなくても発生し、また一斉に逃げ出しているのである。その程度の精度でいいのであれば、いくらでも「予知」の方法は見つかるだろう。しかし、その予知をもとに避難命令を出せるだろうか？そのような実用に足る予知を作り出すことは、現時点では不可能である。
まあ、もしかしたらそんな方法を作り出しても、検証することは検証することは不可能であり、従って実用に足るものにはならない。将来に向けて研究することは有意義なものになるかもしれないが、おそらく無駄に終わるであろう。
