高速1000円の顛末

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 高速道路料金を上限1000円に割り引く制度で、東京−名古屋間では今春の大型連休(4月25日〜5月6日)に最大で5億円近い社会的損失が生じたとの試算を、有村俊秀・上智大准教授と岩田和之・日本学術振興会特別研究員がまとめた。渋滞による移動効率悪化や東海道新幹線の利用者減が主な要因という。二酸化炭素(CO2)排出量も昨年同期に比べ5割以上増えた。制度はお盆期間の平日も実施中だが、地球温暖化と経済対策の両面で検証を迫られそうだ。

じっさいにどの程度の損失が出たかは知りませんが、間違いなくトータルで見たら「損失」にはなっているはずです。世も末ですね。高速1000円割引はもともと政治家の人気取りのような政策でしたが、頭に血が巡っていないとこんな結果になるよという、まさしく汚点ともいうべき結末だったのでした。Co2削減政策との擦り合わせはどうなっているんでしょうねえ?

っていうか、反対する人はいなかったのかな?いたのかもしれないけど、そういう良識はつぶされちゃったのかな。政治家はその活動内容で評価されるべきなのに、ポスターに芸能人を載せてみたり、民に迎合するような政策を考えなしに提示してみたり、人気取りに走る姿が目に余ります。というわけで、私は次の選挙には行くつもりはありません。どの政党の政策にも自分の一票を託してみようという気になれないからです。民主と自民が両手を振り回して喧嘩しているようすも情けないと思いますし、投票が義務であれば投票に行きますが、義務ではない以上、棄権させていただくつもりでいます。個人的には、まあ、選挙「権」というより、投票「義務」にしちゃった方がいいんじゃないかと思わないでもありませんが……あー、でも罰金を科されたとしても、投票には行かないかもなあ。

何度も云っていますが、環境のことを考えるならば、ひとは移動してはいけません。環境を考える会議のために各国の首脳が一堂に会するなんて正気の沙汰とは思えませんし、24時間テレビは最初からしないことが環境のためになります。いずれヴァーチャルリアリティの世界がこの問題をある程度解決するとは思いますが、ヴァーチャルリアリティも現実なのだと人間が実感できるまでに相当時間がかかるでしょう。よくヴァーチャルの世界なんてよくわからん、人間だったら外に出て生の付き合いをするべきだという意見を耳にしますが、そういう人が絶滅するまでには相当時間がかかるでしょうね。(人間が操作している以上、ヴァーチャルの世界も現実であることに疑いは入れません。そこで起こることが人間的でないならば、それは人間が人間的ではないということです)