twitterを鵜呑みにしてはいけないシンプルな理由

(結論)twitterのタイムラインには、自分とよく似た指向性を持つひとが流した、自分が「見たい」情報が流れる。だから鵜呑みにしてはいけない。

所詮道具なので、使い方次第であることは最初に断っておくが、基本的に、twitterのタイムラインには、自分が見たい情報しか流れない。そして、ひとは見たい情報には食いつくが、見たくない情報は無視する特性を持っている。これは人が生来備えているバグのようなもので、油断していると万人がひっかかってしまう、とても高度なトラップである。例えば、twitterに貼ってあるyoutubeのリンクをたどって出てきた動画、その動画を見て次におすすめされた動画も同じようなことを云っていた、というコンボで、「みんなそう云っている」系の錯誤に陥るひともいるようだ。ただでさえひとは見たい情報しか見ないのに、twitteryoutubeも、そのひとの指向を解析して、見たいものを勧めてくる仕組みを持っているため、これらのメディアを鵜呑みにしてはいけない。ひとをだますのは至極簡単である。

twitterはブランド力を作るのには非常に向いていて、twitter上での有名人、なんて不思議な生き物が成立するのは、twitterの基本的な仕組みに原因がある。ひとは自分が読みたいからフォローをするのであって、そもそも自分にとって好ましい情報しか流れてこない。twitterを参考に、答えを得ようとするとどうなるか。答えは探すものではなく、考えるものである。自分の頭で考えろ、と云いつつ、答えはこれですよ(とかいって、少し調べただけでわかるようなばかばかしい内容を勧めてくる)、みたいな動画が溢れているが、「見たい情報から逃れられない呪縛」がいかに強いかという、よい証左だろう。

twitterは自分の見たい情報しか流れてこない。したがって、鵜呑みにしてはいけない。