鹿児島、医療情報学会に行ってきたよ

というわけで、云ってきました鹿児島県。

行く前はそもそもそんなに乗り気ではなかったのですが、行ってみるとそれなりに収穫はあったりして、なかなか面白かったです。ただ……今年は異様に玉石混淆の感が強かったですね。事例報告が多くなってきた気がするのも、ここ最近の傾向かと思われます。もっと「研究すべきだ」という意見をTwitter上でお見かけしましたが、私もそう思う反面、事例報告が増えるということは裾野が広がっているということなんじゃないかと思わないでもないです。あまり研究にとんがってしまうと、閉鎖的になってしまいはしないでしょうか。

優れた技術や発想も、閉鎖的に一カ所で議論されているうちは物議をかもすことも少ないでしょう。ネット経由でアクセスできるクラウド型電子カルテとか、一個人一カルテとか、そうなんじゃないかなと思います。前者はプライバシーという点で一般の人の懸念は強いでしょうし、一個人一カルテについては……住基ネットすら嫌がる人がいるのに、わりと反発するひとがいそうな気がしますよ。政府は我々を監視している!とか云って。

感染症関係での発表は、個人的には興味を引かれるものはありませんでした。いくつか見たのですが、やはり学会の種類が種類なだけに、「この仕組みを構築した結果、結果は出たのか?」という部分に言及している研究が非常に少なかった。私が知りたいのはそこです。理論もとうぜん大事ですべての基礎ですが、私が知りたかったのは結果なのでした。

そういう部分で、やはり年々ズレを感じるようになってきているのは事実ですね。それはたぶん、私自身の考え方の変化なのだと思います。