ワン・チーム

チームで成果を出す、ということについて、よく考えるようになった。
だが、ここで何気なく口にする、「チーム」とは、何を指すのだろうか?どこまでがチームメンバなのだろうか。
それは、いわゆる「身内」とは違うのだろうか。

たとえば、「正規職員」と「委託業務職員」でひとつのチームを形成したとしよう。このチームは、ある単純作業ではない、何らかの仕事を与えられ、成果を出すように求められている。判断に関するところは正規職員に、手続き作業に関係するところは依託業務職員に委託される。さらに、専門性が高く、頻度が稀な業務は、外部の業者に委託する。そんな環境だ。

この場合、どこまでがチームなのだろう?こうやって書くと、「外部の業者も含めてチームだ」と云ってほしいのだろうな、という雰囲気すら漂うが、現実問題として、そのように考えて行動するチームが存在するだろうか。たとえば、何らかの原因で、外部委託の業者の負荷が異常に高くなったとして、じゃあ外部業者の負荷を考慮して。。。といった行動を実際に取るチームがありえるだろうか?

だが、実際には、成果を出す、といった観点からは、外部の委託業者のアウトプットが成果に著しく影響するならば、外部業者の高負荷は無視できないファクタだ。そもそも外部委託していること自体が間違いかもしれないし、たまたま起こったきわめて稀な現象なので、涙を飲むしかないのかもしれない。そもそもお金を払って業務を委託しているのだから、結果さえ納品してもらえればそれでいいんだよ、負荷なんかそっちで調整すべきだろ、という考え方もありえる(というか、それが普通だろう)。だから、個人的には、同じゴールに向かっているならば、すべてチームメンバである、という立場を取りたいと感じる。

何が答えというわけではないのだが、チームとして成立するためには、コミュニケーションが必要なのだな、と最近よく思う次第である。