ポンチ絵とはこれ如何に

ポンチ絵という行政用語がある。正確には行政用語ではないはずだが、なかば市民権(?)を得てしまって、ほとんど行政用語として扱われている謎の言葉だ。

日本人はなんでもかんでも図示したがる傾向があって、うまいやつが一枚絵にすると簡潔かつ明瞭でわかりやすく、みんなハッピィになれるのだが、慣れないものが作ると、全体像がわかりにくく、いちいち確認しないといけなくて、かつ詳細も別紙参照、みたいな地獄絵図になりやすい。個人的には、箇条書きが好みで、図示されると理解するのにエネルギィを使うので、できるかぎり箇条書きが欲しいなと思ってしまう。

だいたいにして、箇条書きにするとわかりにくいとか、読みづらいとかいうやつって、頭使ってないですよね?見た瞬間にわからないとかいうやつ、ものすごく頭の回転が早くてほんとに資料が「わからない資料」なのかもしれないが、そのスピードで「わからない」という結論が出せる頭があるなら、一枚絵で図示できる程度の情報量、まず即座に理解できるはずなのだ。つまり、文字を見ていきなりわからないというやつは、ただのめんどくさがりで、頭を使ってない(こーゆーのがいずれボケるのだと思う)。

ポンチ絵のまずいところは、見ただけでなんとなくわかったような気になるところだ。詳細が曖昧になる傾向があるので、総論賛成各論反対状態に陥りやすい。箇条書きは読めばわかるが、ポンチは詳細が解釈できないことが多い。日本人は、さっさとポンチ絵をやめるべきであろう。