学問が生きる上で役に立つか

数学が何の役に立つかわからない、という意見をよく聞く。

数学、理科、国語、社会、といった具合に、「機能別」に分割して教えた方が効率がいいし、学びやすい。そのため、学校では、ある程度の粒度のカテゴリに分けて、「体系づけて」教えられる。また、それが効率的であると信じられている。本当だろうか?たしかにごちゃごちゃと混ぜて教えるよりはいいかもしれないが、だからといってわけたままにしておいていいとは思えない。

何を作っているのか知らされずに「椅子の足」ばかり作っている職人が「椅子の全体像」をイメージ出来ないように、この縦割り授業は、繰り返すと全体のイメージが出来ない病気にかかる。一年に一度くらいは、いままで学んだことを駆使して取り組むような、「何か」を実施した方がいいように思う。

目的があれば、学習意欲も高まることが予想される。夏休みの自由研究レベルでよいと思うし、学校で学んでいないことを自分で勉強して取り組む課題でもいいのではないか。「学校」で、「教師」が「教える」→「学ぶ」の図式は、そろそろ限界に来ているような気がする。