残業

無駄な残業をしていない限り、20時一斉消灯したところで仕事がなくなるわけではない。従って、その仕事はどこかで消化しなければならない。当たり前の話しだが、一斉消灯の話題が出るたびに、また馬鹿な話ししているなー、と思う。

早く帰らなければならないのであれば、残された仕事はどこでするのか。朝早く来るか、休日にするかのどれかであろう。自明である。片付けなければ仕事はなくならないのだから。

残業を減らしたいのであれば、人を増やすか、仕事を減らすか、どちらかがもっとも効果的だ。従って、もう少し突っ込めば、仕事の単価を上げて人を増やす方針を取るか、マーケットを縮小する方針でいくか、どちらかが有力だ。どちらの方針にもさまざまな問題がつきまとうが、まあお金で解決できるので、技術的な困難さはないといってもいい。

さらにもう少し突っ込んでみると、制度的に残業を減らしたいのであれば、残業単価を切り上げればよい。これはすぐに実施できる。法的に決めてしまえばよいので、技術的な困難さはさらに下がる。基準となる時間以上に残業をさせるくらいなら、人を一人雇った方がよい、そのくらいまで残業単価を切り上げればよい。その原資は、商品価格に反映させればよい。商品の価格は上がるが、現在の流れを見る限り、残業時間を減らすことは民意といっても差し支えなさそうなので、問題はないだろう。

商品の値上げを実行し、残業単価を切り上げ、働く人を増やす。本当に残業を減らしたければ、システマティックに対応すべきである。それをせずに一斉消灯とかでお茶を濁しているのは、まあそれをパフォーマンスとして通用させている、監査する側がアホなんだなあー、と思うし、自分たちは安全なところからぎゃーぎゃーわめくだけ、というのは、さすがにどうかと思うのである。

まあ、実際に実行したら、問題だらけだとは思うけど。でも残業単価は上げてほしいなー。