検体採取講習会を受講してきたよ

法改正により、2015年4月より、臨床検査技師が検体採取を行えるようになりました。これから大学で免許を取得する学生は、このカリキュラムが組み込まれているため問題ありませんが、基本的に、いまいる検査技師たちは、業として、この検体採取が行えません。講習会の受講を修了する事で修了証が発行され、検体採取が行えるようになります。修了していないものが検体採取を行えば、それは法律違反となります。詳しくは、自分でググってくださいまし。

というわけで、検体採取講習会を受講してきました。このクソ寒い中、二日間。

非常に勉強になった反面、非常に疑問に思うところも多くありました。私などが率直に申し上げるのもナニなのですが、感染対策面がグダグダ過ぎます。全体の講習内容の過半数が微生物的検査(培養とウィルス迅速検査)の検体採取に割かれている一方で、そこについてまわる感染防御に関する話しがグダグダ過ぎます。せめて、ひとつの独立したコマで感染防御に関する話題を入れておくべきでした。各講師が達成目標に「感染防御」を挙げていましたが、おそらく各講師に内容が任されていて、しかも各講師が「専門じゃない」ために内容がおざなりになりすぎ、とっちらかった印象が強かったです。「感染症かもしれない」患者からいざ検体を採取するとなると、必ず付いて回るのが、「どうやって感染症から身を守るか」です。率直に申し上げて、この講習会は、かなり片手落ちな印象がありました。

講義で使うスライドの写真では、せめて手袋しましょうね?