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人工知能はヒトを超えるか?

人工知能は実現するのだろうか。

広告欄に「人工知能がベストな仕事をマッチング」などと出ていて、ふと気になってしまった。人工知能は、将来的に、ヒトの仕事をマッチングするような、サイコパスのような世界を作ることが出来るようになるのだろうか?

現時点で、それは難しいと云わざるを得ないだろう。道筋は見えつつあるものの、どのくらいの距離を歩いたらいいのか、検討もつかない、といったところだ。ターミーネータの世界が実現するには、もっと途方もない時間がかかるだろう。現時点で生きているひとたちは、人工知能に支配される未来を心配する必要はない。そんな未来がやってくる前に、たぶんみんな寿命で死んでいるだろう(子供〜孫世代くらいには人工知能は実現しているかもしれないが)。

ヒトがフレーム問題をどうやって処理しているのか、よくわかっていないが、人工知能にとって、解決するには難しい問題がいくつか存在する。車の自動運転等は、まだ解決することが簡単な部類である(ここにも類似問題はすでに発生しているが)。

あなたの目の前には三本のコードがある。あなたはいますぐこの3本のコードのうち、1本を引きちぎらなければならない。

  1. 赤コード:10%の確率で爆発する
  2. 青コード:30%の確率で爆発する
  3. 黄コード:80%の確率で爆発する
  4. なにもしない:100%の確率で爆発する

さて、あなたはどのコードを引きちぎるだろうか?

ほとんどのひとが、赤いコードをちぎるだろう。では、次の場合はどうだろうか?

  1. 赤コード:10%の確率で爆発する。しかし、全財産を失う。
  2. 青コード:30%の確率で爆発する。しかし、100万円を支払わなければならない。
  3. 黄コード:80%の確率で爆発する。しかし、100万円が支給される。
  4. なにもしない:100%の確率で爆発する

多くのヒトが、青コードをひっぱるのではないだろうか?

しかし、場合によっては黄色コードをひくひともいるだろう。もうすでにどん底で、これ以上は悪くならないと本人が思っていて、生活に非常に困窮している場合は、「失うものなど何もない」と考えて黄色コードを引くかもしれない。赤コードはいちばん安全に見えるが、全財産と引き換えだ。金銭的に満たされているひとは、敬遠するかもしれない。

さて、これを人工知能に判断させると、どうなるだろう?
ベースに「いのちだいじに」が刷り込まれている場合は、赤コードをひっぱるかもしれない。使用者の生活を改善することを最優先にしているなら、黄色コードをひっぱるかもしれない。青コードをひっぱる人工知能は、非常に興味深い。個人的には、生物が持つ体性感覚(快・不快を含む)を人工知能が理解しない限り、ヒトと同じような判断を人工知能がすることは、ないのではないかと思われる。

これを考え始めると意思決定の問題になってしまい、意思決定はヒトであっても難しい、永遠のテーマであろう。
もちろん人工知能が「間違えない判断」を追求する必要はないのではないかと思われる。つまり、人間は自分たちに理解できない「他人」を作ろうとしているのかもしれないなあ、などと思ったりする次第である。