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阿蘇路 [ 復路final その2 ]

あとはもう下るだけだと思っていた時期が私にもありました、まる。

ほとんど下り基調ではあったものの、想定以上にスピードが乗らない。超向かい風で、けっこうな下り坂にも関わらず、足を止めるとスピードがみるみる落ちるのだ。とても不思議なことだが、それが現実。想定では、少なくともここでave 30km/hを達成出来ていなければ、とてもじゃないが 大分港@6:00pm には間に合うものではない。メータ読みでは25km/h〜28km/hくらい。むむむ、旗向きが悪いなぁ。

ぼやく。20km/hで5時間走れば、理論上は100kmだ。このスピードは、いわゆるママチャリでも少し強めにこげば達成できる。ロードバイクにとっては、まったく問題にならない速度域だ。ただし、これは当然だが、信号で止まっている時間や休憩の時間、坂を上っている時間もすべて含める。すべてを含めると、ave 20km/hの達成は、頭で考えるほど容易ではない。

もっとも斜度があるこの区間で30km/hを達成できなければ、信号区間までに時間を稼ぐことが出来ない。足に力を入れ直して、下ハンで体制を低く構える。どうせサイドバッグがあるので、向かい風の影響はほとんど軽減できないが、こっちのほうが気合いが入る。もうこうなったら、根性論だ。無理矢理でも何でも、とにかくここで加速しておかなければ、取り返すことなんてできやしない。車もほとんど通らないので、やや贅沢に路肩を使って速度をあげる。一気に40km/hくらいまで加速して、少し休んでを繰り返す。

ふと地図を確認すると、思っていたより進んでいない。計算し直してみると、やはり20km/hを達成できなければ苦しいままだ。限界まではまだ余裕があるが、もうすっかり「観光に来たのだ」、ということを忘れていた。要するに、20km/hを達成できればいいのだろう?汗を拭って、ハンドルを握り直す。よくわからない高揚感が、全身を駆け巡るこの感覚。きっとアドレナリン大サービスだ。日常では味わうことのない、自転車以外では感じたことのない、よくわからない獰猛な感覚。レーサーが走っているときなんか、こんな感じなのだろうか?

ブルベで走っていて、20km/hを達成できたことはない。だから、自分の限界、壁がそこにある、と思えばいい。下り基調とはいえ、達成できれば次につながる自信になるだろう。

いまの時刻は、14:00を回ったところ。波野から降りる途中。リミットまで、あと4時間。