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試行錯誤の価値

試行錯誤を嫌うのは、停滞する組織に特徴的である。

さまざまな理由があるのだろうと推測されるが、どんな理由であれ、うまくいくはずがないと最初から諦めてしまう姿勢は、停滞を招く大きな要因となる。ほとんどのケースで、試行錯誤をやめてしまうと、衰退が始まる。組織が大きくなると衰退が始まるのは、その辺りが原因ではないかと思う。大きな組織は、それだけで安定しようとする力が働くからだ。

失敗を嫌う組織も、行き着く先は衰退か、社長のワンマン体制である。試行錯誤の大半は失敗か無駄に終わる、それは宿命みたいなものだ。

勘違いしてはいけない。試行錯誤の価値は、その結果にはない。試行錯誤していくその過程そのものに価値があるのだ。試行錯誤の過程には、さまざまなアイディアが発掘される。それをそのままスルーするのも、拾い上げるのも自由だ。試行錯誤の結果は、あらかじめ予測された結果の一つにすぎない。試行錯誤の価値は、あくまでもその過程にあるのだ。

ちなみに、年を食うとおおむね試行錯誤を嫌うようになるが、これはただ単に頭が固くなって変化を受け付けなくなるからであろう。そのあたりは、密接な関係がある。