フレッシュな季節

フレッシュな季節である。もちろん、まったく季節がフレッシュなわけではなく、全体の人口のごく一部のさらに一部がフレッシュな気分を味わっているに違いないという「大人の妄想」なので、これっぽっちも意味などない。

だいたい、「フレッシュな季節」など、誰が云いだしたのだろう?この手の「よく考えたら意味不明」フレーズはだいたい広告の産物なので、おおむね広告業界がいいだしっぺに決まっているのだが、考えた人はすごいなと思う。決して嫌みではない。「フレッシュな季節」はすこし切れ味が鈍いと思うが、論理的には出てこない一瞬の閃きがあるフレーズは、いい仕事だと思う。

「フレッシュな季節」であるらしいが、私自身はちっともフレッシュな気分になれない。憂鬱である。五月病を先取りしている気分だ(五月病になったことはないけど)。困ったことに、新人さんがやってきたものの、教えることに対してまったく情熱がもてなくなってしまった。申し訳ないなと思うのだが、端的に云ってしまって、やる気がない。研修医が検査部に研修にきているが、こちらもなぜか教えること、伝えることに対してまったく情熱が持てなくなってしまった。以前は、一ヶ月に一回くらいはKeynoteを使って何かをやっていたのに。

試しに、医師向けの研修会を企画してみたものの、やはり情熱が沸いてこない。メンタルアクティビティの低下が深刻である。